2024年5月8日水曜日

”風薫る五月”にぴったりな空気感で、今月のダリア会。

 昨今、四季が無くなって、、とか言われますが、

今年はGW明けの今も、

まだまだ爽やか。

いわゆる、

”風薫る五月”を満喫。

山々は、

木々の新芽が柔らかく、

美し。

初夏感がたっぷりの今日、

ダリア会の月釜。

五月は、お茶の世界では、

炉に蓋をして、

風炉の季節が始まります。

いわゆる、”初風炉”です。




今日の主菓子を、

先にチラ見。

聚洸さんご製の、

銘は、”かきつばた”。

後ほどいただくのが、

楽しみ。

 今日の花は、




こちら。

ナツツバキとオオハンゲ。

オオハンゲは、準絶滅危惧種に指定されたサトイモ科の多年草。

伊達邸の入り口近くには、

絶賛繁殖中。

とりあえず、

ここでは大丈夫そうですね。





花入れは、

染付高砂。

先日訪れた根津美術館でも、

初風炉の設えに、

こちらの花入れ。

やはり、気温が上がると、

涼やかな染付が好まれるようですね。





この時期のお軸は、

”薫風南来生微涼”。

全く同じ語句ではないけれど、

ネットで見つかったのが、

まず、

”薫風事南来”。

禅語で、

南から吹いてくる爽やかな風が、

すべてのものの心を爽やかにしてくれる様、

だとか。

なるほど。

もう一つ、

”薫風自南来 殿閣生微涼”というのも説明があり、

薫風、南より来る、

殿閣 微涼を生ず

暑いさなか、庭や林を抜けて宮殿にそよぐ南風の涼しさは、

言葉にできないほど良いものだ、

熱気を帯びていた宮殿に、

晴ろうがもたらせるようだ、

という説明。

こちらは、もっと季節が進んだ感じ???

 何れにしても、

今年の今の時期の空気感は、

まさに、

薫風。

五感で楽しみたいこの時期。

 さてさて、

茶席に戻りましょう。




天井を愛でて、






五月の節句の感じもあり、




鯉のぼりも、

こちらに。




初風炉のしつらえは、

こちら。

  長板二つ置き

  水指 黄瀬戸手付き 千年庵 松景造







待合にも、

兜。






早乙女とは?

はて?

若い乙女、

特に田植え働きの女子のことだとか。

田植えの神事の際の、

主役となっていたようです。

 さて、席入り。

最近、

ますます着物熱が高まり、

毎回、

みなさんの着物談義が、

ひたすら

熱い*熱い。




この時期にぴったりの

着物が、

ずらりと。







しっかりと降る雨と、

太陽で、

庭も、

ますます

もりもりと。










おきまりの、

静寂から、

きりりと、

始まりました。










今日のしつらえは、

お点前が、

より近くで見られる

アングル。






主菓子が、

運ばれて、






今日は、

少しぽろっと落としつつ、

美味しく、

いただきました。






薄茶が、

点てられて、

今の時期にピッタリな

茶碗で、

楽しむ、

至福の時間。























一服目の茶碗は、

亭主が、

選び、

二服目は、

好きなのを選ぶので、

みなさん、

他の茶碗も、

密かに、

ガン見。















ちょっとカメラ目線の、

ダリア会の”女将”。










ドイツからのお客様。

日本には、

もう何度も何度も、

お越し。

お茶やお花にも精通し、

日本語も理解される、

生粋の日本通。








楽しんでいただけると、

嬉しいですね。




違うアングルからも、

撮影。





お茶碗を持たれる手付きも、

素晴らしいですね。




こちらは、

ダリア会の若手、

Jちゃんのお母様のお手製。

ツクシの砂糖漬け。

フォルムを保ったまま、

どうやって作ったんだろう。

食べると、

ツクシの苦味が、

春を彷彿。

ごちそうさまでした。

炭酸せんべいも、

懐かしく、

美味しく、

いただきました。








正客のKさま。

いつもキリリとした着物が、

素敵。

床とのツーショットが、

いい感じです。










みなさんリクエストの茶碗で、

二服目も。








五月らしい、

茶碗。




私リクエストの二服目の茶碗は、

こちら。

銘が、”麦秋”。

山本阿吽 造。




いろんな話題で、

少々の

脱線もありつつ、












今日も、

笑顔いっぱいで、















お詰めのケロミちゃんの今日の装い、

渋くて、

好きだわー。


なにやら、

昔の写真??






青年時代に

茶道を習われた際の

お写真。

まあ、

なんて、

素敵。




薄器と茶杓を

拝見。








職人の目で、

じっと、

じーっと

眺める、





明治時代くらいの

何かの食器を

見立てて、





蓋を作ってもらって、

薄器に。




茶杓は、

竹ではなくて、

木から作られたとか。

銘は、

”黄昏”。


蓋は、

”十六夜”。

満月の次、

少しの欠けに、

風情あり。





















みんなで眺めると、

より、

楽し。
























近くで見ると、

いろんなものが見えてきて、

美しいね。








お詰めが

お道具を返して、






最後は、

総礼で、

お開き。









来月は、

六月。

梅雨も、

蚊も、

お手柔らかに。