雪も降り、気温も氷点下の日もあり、
冬がかなりしっかり冬だった分、
春の訪れは、
ことさら嬉しく、
美しい。
そして、3年余り、
見えないウイルスに怯え、
会えない人に会えず、
行きたい場所にも行けず、
閉ざされた日々を経て、
やっと、
雪解けの春がやってきました。
庭の木々、
ことに、
梅がはちきれんばかりに咲いて、
見事です。
まだまだ綺麗な椿も、
品よく咲いてます。
グリーンのつぼみが可愛い沈丁花。
いよいよ開花で、
甘い春の香りが、
嬉しいですね。
まず、みなさんをお迎えする待合には、
根来塗りの瓶子(へいし)に、
貝母と、節分草。
”桃花千峯春”、
東福寺 文浄和尚 筆。
富山の土人形のお雛様が、
お出迎え。
先日の"BLOOMING with HOTOKE"
のイベントの際、
組んだブーケは、
一週間半経って、
ラナンキュラスが満開で、
頭が重くなり、
組み直しました。
ユキヤナギがさらに芽吹いて、
嬉しいです。
さて、
今日の床のお花は、
きりりとした、
白磁、六角の花入れに、
まんさくと、
妙蓮寺椿。
まんさくとは、
冬の名残ある野山などで、
いち早く黄色の花を咲かせて、
春を告げる花、
とありました。
花の色も姿も、
厳しい冬を越えて咲くのに、
ふさわしい、
大好きな花の一つです。
ちなみに、
英名は、
Japanese witch hazel
witch が入るのが、
なんか、
好きだわー。
三月は、
揺らぎの釣釜。
炎がチラチラ見えるのも、
風情ありますねー。
棚は、
裏千家十一世玄々斎好みの、
更好棚。
利休好みの三重棚を元に、
作られた棚で、
天板と下の柱を取って、
二重棚としてこの見直した
(更に好んだ)ということから、
この名前がついたとのこと。
床のお軸は、
この字は、
おなじみの、
大徳寺 了庵和尚 筆。
”紫極宮中鳥抱卵”。
その意味は、
調べたけれど、
よく、
わからない。
でも、字面が、
イースター、
っぽい。
表装の色が
なんとも良き。
瑠璃紺のような色。
綺麗な模様が透ける障子の手前には、
貝合わせの香合。
こちらには、
桜。
高麗青磁の薄器に、
祥瑞の水指。
どこか凛とした、
魅力があります。
みなさんの着物や帯にも、
春が。
主菓子は、
”山もと”ご製の、
引千切。
白餅を丸く伸ばしてくぼみを作り、
その端の一箇所に、
引きちぎったような取っ手らしき形を
添えた、
京都のひな祭りには欠かせない和菓子だとか。
薄茶の用意も始まり、
お菓子も、
回ってきました。
懐紙の上で、
楊枝にてスパッと割って、
上品にパクリと
いただきます。
色もフォルムも、
最高。
食べる前に撮ったら、
ピントが、
懐紙の、
鹿に、、。
お菓子が、
ちと、
ボケてるしー。
パクッと、
美味しく、
いただきました。
香り、甘み、食感、
春ですねー。
春らしい茶碗で、
薄茶が、
続々と。
懐紙は、
桜の柄。
もう直ぐ開花ですねー。
可愛い茶碗に、
みなさんほっこりと。
お茶碗、
拝見。
釣り釜越しの風景が、
素敵。
着物と茶碗の相性が、
よき良き。
いっつも着物のチョイスや柄に、
革新的な風を吹かせてくださる、
Yさま。
帯の柄が、
なんと、
プチプチ、
梱包に使う、
例のです。
斬新!
帯飾りは、
お空で走り回る、
Bちゃん。
お軸の話題で、
みなさんの目線の先に、
瑠璃紺のお軸。
春らしい茶碗が、
どんどん。
お干菓子は、
栗玄さんの、”和洋”。
こういうナッツのお菓子は、
はまるのよねー。
二服目は、
私は、こちらの茶碗。
地色がお気に入り。
形も好き。
いろんな色の、
桜柄。
永楽和全 銘 吉野。
一番人気は、
こちら。
山本阿吽 造
”みかえり兎”。
トクサとのコラボが、
めっちゃ可愛い。
兎にゆかりある京都の”宇治上神社”。
御祭神の
”うじの わきいらつこの みこと”が
この地に来る途中、
道に迷われた折に、
一羽のうさぎが現れて、
振り返り振り返り、道案内したという
”神使のみかえり兎”の故事で、
知られているとのこと。
”兎が振り返り振り返り”って、
想像するだけで、
ほっこり感、満タン。
最後は、
薄器と
茶杓を拝見。
高麗青磁の器に、
ろくろしのYさまによる、
金継ぎと金のワンポイントの仕上げで、
銘は、
”しずく”。
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