箱根の旅行から戻り、
ダリア会の月釜から、
数日経ちました。
家に戻り、
大量の写真を取り込み、
少しずつ、
記憶をたどって、
茶会記を書こうかと。
待合には、可愛い招き猫がお迎え。
天井絵をチラ見して、
庭をのぞくと、
秋が深まるというより、
やっと、
秋になった感じ。
暑い夏が、
今年は長すぎ。
みなさんをお迎えする準備も着々と。
炉開きの今月。
棚は、
玄々斎好みの更好棚。
水指は、染付山水芋頭
加藤郷山 造。
茶入れは、
槍の鞘写 瀬戸。
仕覆は、
大燈金襴。
後ほど、
拝見でじっくりと眺められます。
亭主である姉、
念願の炉が切られ、
炉開きにふさわしい月釜になりそうです。
さて、炉開きとは?
裏千家で炉が開く時期は、
11月から4月まで。
11月に、
風炉から炉に替えて、炉を開くことを、
”炉開き”といい、
茶人の正月とも呼ばれ、
特別な行事だとか。
このおめでたい月釜に、
江戸中期の絵師”勝川春章”。
かの”葛飾北斎”の師匠でもあり、
浮世絵師、あるいは”似顔絵の祖”とも。
しかしながら、
人生の後半は、
肉筆美人画を手がけ始め、
多くの名作を残したとか。
この美人は、
”衣通姫”(そとおりひめ)。
允恭(いんぎょう)天皇の妃で、
皇后忍坂大中姫(おしさかのおおなかつひめ)の妹。
古事記や日本書記に、その名があり、
艶色が衣を通して、
光り輝いたとあります。
なるほど。
中国の歴史ドラマにも出てきそうな、
着物と髪型。
すごいオーラです。
床に花を飾ると、
一気に奥行きができて、
しつらえが完成。
花入れは、
束柴(たばねしば)
秦蔵六(はたぞうろく)造。
花は、
艶やかな照り葉の山帽子に、
大神楽椿。
きりりと。
久しぶりに復帰されたTさま。
正客のKちゃんとのコンビが、
なーんか、
キュートで、
今回は、
こちらのツーショット、
多めです。
”炉開きおめでとうございます”、
総礼で、
始まりました。
今回は、
半東の役目を、
Tさまと共に、
Mちゃんも参加。
帯も華やかに。
お軸の箱書きに、
”衣通姫”。
炉開きといえば、
”お善哉”。
立派な新小豆が、
楽しみ。
はい、
きました〜。
大粒の小豆が、
ゴロゴロと。
美味しさが、
しみました。
ごちそうさまです。
あちこちで、
ご歓談。
炉から立ち上る湯気が、
美しく。
濃茶から始まりました。
毎回、
所作を確認しつつ、
クリーミーな濃茶を
美味しく、
いただきます。
楽し〜。
個性的な茶碗を愛でて、
シンプルな美し茶碗も、
楽しみ、
高台の部分も、
楽しみ、
シンプルで美しい茶碗も、
肌触りも、
楽しんで、
干菓子が運ばれて、
続き薄茶、
柄のある茶碗で、
楽しみます。
ここから、
Mちゃんが薄茶を点ててくれました。
笑顔が溢れる瞬間。
こちらの茶碗も、
素敵です。
鮮やかな金色が嬉しい、
山本阿吽 作
”登竜門”。
表面が、
少し泡立つような模様、
質感が、
秋ですねー。
可愛らしい模様の、
漆の茶椀。
作者のサインがキュート。
拝見が回ってきました。
蓋は、
このままおくのが、
正解だとか。
鼈甲の茶杓。
銘は、
”蓬莱”。
美しいお仕覆。
棗は、
寿輪棗
鵬雲斎 (ほううんさい) 好み。
白薩摩 淡々斎 箱書
銘”光輝” 。
萩焼 銘”福寿”
鵬雲斎 箱書。
美味しくいただいたお善哉の
新小豆。
こんな鞘に入ってるのね。
なんか、
ありがたやー。
最後は、
拝見に回したお道具を、
四つ持ち、
その要領を、
指南中。
総礼で、
お開き。
天気予報では、
今夜から寒波だとか。
いよいよ、
冬到来かなあ。
0 件のコメント:
コメントを投稿