2月に入り、
寒さが、
厳しい。
ましてや、
京町屋の底冷えは、
想像以上です。
そんな中、
今月の月釜は、
初お目見えの釜が。
そこで、
タイトル、
”野溝広口釜”(のみぞひろくちかま)に。
詳しくは、
後ほど。
床の花は、
しろもじと、
上品なピンクの色が素敵な
曙椿。
合わせた花入は、
備前焼、
藤原 雄 造。
きりりと。
皆さんが少し暖をとる部屋に、
我が家からやってきたスイトピー”青式部”と、
蕾固いミモザアカシアを飾りました。
床の花とは趣違えど、
フレッシュな花は、
和むかも。
お雛様とともに。
こちらにも、
雛の絵。
来月は、
暖かくなってるかなあ。
今月の天井画。
ユーミンの”ダンデライオン”を思い出す、
たんぽぽ。
春が待たれます。
これが、
話題の
野溝広口釜。
確かに、
口が広い。
そして、
めちゃくちゃ、
重いらしい。
少し、
寂しげなしつらえ。
逆に、
2月にピッタリな、
侘びた感じ。
今日の点前は、
”台目出炉”の点前。
説明が難しいので、
またいつか。
とにかく、
普段とは違う
点前らしい。
雪を頂いた山は、
おなじみの伊吹山。
”伊吹山池映” 羽根 万象 。
池に映る伊吹山が美し。
寒々しい空気感が、
この日の感じに、
ぴったり。
客としての振る舞いを、
再度、
皆さんとブラッシュアップ。
手と口を清める所作から。
正客に挨拶があり、
それに、
正客が少し気の利いた答えをする。
そんな心が通ったやりとりで、
始まります。
戸が開いて、
始まります。
今日は、
まず、
”蘭茶”から。
塩味と香りと、
花の様に、
ほっこり。
そして、
お待ちかねの主菓子は、
三日間限定の
”想いかさね”。
鶴屋吉信 ご製。
朝イチに、
できたてを
届けていただいたもの。
かわいいー。
ミルフィーユと同様、
切り分けると、
崩れるので、
手で持って、
パクッといただきました。
薄茶をいただきます。
この時期は、
冷めにくい、
筒茶碗も、
嬉しく。
飲んだ後の拝見も、
楽しみ。
藤平 伸 造。
伸 先生の茶碗が、
二碗。
次は、
この日は欠席のM様のお家から。
ほら。
こんなキュートな、
お雛様柄。
梅のフォルムのキュートな茶碗や、
梅の柄のもの。
昨年は、
蕾が膨らんでいた庭の梅も、
今年は、
蕾固し。
春が待ち遠しい、
黄色。
着物の色で、
春を感じたい。
お軸の伊吹山の話で、
盛り上がり、
ベルギーからやってきたチョコレートで、
ほっこり。
こちらは、
富山のNちゃんからの
お干菓子。
雪吊りの柄が、
可愛く。
さて、
釜の話をここで。
暗くて、
よく見えないので、
明るめに
撮ってみました。
この柄は、
猿が、
水面に映る月影を捕らえようとした場面を描いたもの。
”猿候捕月図”。
この釜の名前が、
野溝広口釜
菊地 正光 造。
茶杓が、
実際に手にすると、
驚くほど、
軽い。
そして、
さじの部分が、
少し大きい感じ。
銘は、
”雪間の草”。
春の予感が、
あたたかいね。
お薄器は、
”雪吹”(ふぶき)。
そう呼ぶとのこと。
この時期にはおなじみの薄器だとか。
最後に、
もう一度、
床を拝見。
釜のお猿さんを、
みなさんで、
探して。
着物の奥ゆかしい、
遊び心が、
こんなところにも。
思わず、
にっこり。
2月らしい、
月釜となりました。
寒い時期を乗り切って、
来月も、
元気に集えますように。
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