2025年6月14日土曜日

六月の月釜〜主菓子は”若楓(わかかえで)”

 梅雨入りして、

今日も、

なかなかの降りっぷりです。

ジメジメや、

傘嫌いの私は、

傘を持ったり、

それだけでも、

鬱陶しいのですが。

 昨今のニュースで、

痛ましい事故や、

終わらない紛争。

 ふと思うのが、

豊かな自然や、

美味しい水や、

季節の野菜や果物。

そういう環境だったら、

もっと、

恨む気持ちって、

穏やかになるんでは?

と、思う。

 日本は、

山が豊かで、

四季もあるので、

水に恵まれて、

その恩恵を、

ずっと受け続けてる。

とりわけ、

水が、

やっぱり、

素晴らしい。

 先日出かけた北海道で、

旭岳からの雪解け水の美しさに、

感動。

調べてみると、

平成の名水百選に選ばれていて、

ちょっと嬉しい。

 京都も、

三方を山に囲まれて、

山紫水明の地であり、

そして、

清らかな地下水が豊潤なところであり、

昔より、

名水の湧き出る井戸が、

随所にあるらしい。

 まさに、

水が京都の文化を

支えてきたかと。

 さて、

降り頻る雨のおかげで、

庭の木々は、

フレッシュさをまとい、

美しい。








終わりかけの花が、

ガラス細工のように透明で、

美し。




松の新芽も、

生き生きと。











しだも、

苔も、

ハッピーね。





しばらく、

お世話になる、

渦巻きのひと。

よろしくねー。








今日の主菓子が到着して、

箱を開けると、

先ほど見た庭のグリーンが、

再現されたような、

みずみずしさ。

千本玉寿軒 

”若楓(わかかえで)”。

名前も、

なんて、

素敵。




今日は、

こちら。

名水を使った、

”名水点”。

水指は、木地の釣瓶。

名水である印に、

しめ飾り、

御幣を施します。

今回の水は、

”井筒庵の名水”。






今回の正客のお二人に、

節目のお祝いアレンジを

ご用意。

お花は、

7種入ってます。













床のお軸は、

”明歴々”。

亭主の書道の師匠、

天方景雲 筆。

八十八歳の書。

禅語の

”明歴々露堂々”より。

”明らかにはっきりと現れて、
少しも覆い隠すところがない”。

世の中の真理と呼ばれるものは、

どこかに隠れてるものではなく、

最初から、

ありのままに現れて、

それに気づく心こそが、

大切である、

という、

説明になるらしい。














合わせた花は、

夏椿、

1日花で、

朝に開花して、

夕方には、

散ってしまうらしい。

儚くて、

美しい。

露草も、

この時期に見つけると、

嬉しくなる花。

花入れは、

燻竹釣船。

置きで飾ってます。




主菓子の鮮やかなグリーンが並び、

笑顔のお二人。





こちらも。



ここにも。



















こなしの口あたりもよく、

美味しく美味しく、

いただきました。














お点前始まりました。

名水点は、

濃茶で。


























毎回、

古帛紗ごと持って、

茶碗回して、

人数を考えて、

味わって、

茶巾で拭って、

冷めないよう、

次の方へ。

まだまだ、

バタバタします。



























お干菓子も。

岐阜の栗三盆、

恵那川上屋。





お道具、

拝見も回ってきました。








ご一緒いただく、

大塚 潔美様 造

水無月。

ういろうの生地に、

甘い小豆を乗せた、

三角のお菓子。

サイズのちょうどよくて、

美味しくいただきました。




お仕覆は、十色間道。

間道(かんどう・かんとう)は、室町や江戸時代に、

中国や南方からやってきた

縞(しま)や格子柄の織物のことらしい。









茶杓は、銘”白糸”。

白糸とくれば、滝ですね。

水つながりですねー。






茶入れは、

瀬戸 肩衝(かたつき)。









薄茶は、

柄のある、

お茶碗で。










中が、

金箔の、

神々しいお茶碗。























こちらのお二人は、

作家目線で、

あれこれ、、

お話中。













先ほどの茶碗の箱がきも、

楽し。









最後は、

お詰めの方から、

正客へ、

お道具を

お返し。

















整いました。






来月は、

きっと、

”暑いーーー”でしょうね。

どんなしつらえか、

楽しみですねー。

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