2019年11月14日木曜日

”炉開きおめでとうございます”の月釜

11月は、茶道のお正月と言われる炉開き。

先月が詫びたお茶だったので、着物も今月は華やかに。

そして、炭点前がお楽しみ。

寒くなると、炎の色もご馳走です。

 朝夕の寒暖差のおかげで、紅葉も進みます。





秋冬は、空が澄んでくるのも嬉しい。







庭にある150本ほどの椿も、順々に開花。




クリスマスも近づきます。







庭の花たちを、ワイン入れを花器に見立てて、

待合に飾りました。




皆様が来る前の茶室。

棚は、室町末期の茶人で千利休をも門弟に持つ

武野紹鴎(たけのじょうおう)にちなんだ、”紹鴎水指棚”。

横のお茶碗の形の模様が可愛い。




軸は、可愛いサーモンピンクの軸装。

言葉は、了庵和尚さんのオリジナルで”和顔愛語”。

楽しく微笑ましい感じがします。





お軸の色が、曙椿とコラボ。

凛とした鶴首の”紫こうち”の花器にあいます。

(”こうち”の漢字が探せない、、、。)

枝物は、紅葉したヤマボウシ。




炭点前のお道具。




炭斗に仕込む前の練り香。




手を清める用意もスタンバイ。

 さてさて、炭点前をお初の二人がリハーサル。




お道具の一覧イラスト入り。

たくさん使うのね。

お茶に使う炭は、年々入手がむづかしいとか。








釜がかかると見えないこの部分。

重い釜をここが支えます。







夏場の暑ーい時期に仕込んだ、湿し灰。




灰を撒く要領を確認。

振るうのは、NGらしい。







羽箒で掃くのも、もちろん順序立って。




華やかな着物で、席入り。







釜を一旦外して、炭点前。




重すぎて、炉にダイブなんってことは、きっとないよね(汗)。




手元を見て、みんなで見守ります。







ありがたい五山送り火の炭も、投入。

”無病息災”が若い頃よりも、ずっと心から願う今日この頃。




釜も戻します。




お香合を拝見。

信楽の伽藍香合。



正客が戻します。




ここで、中座。




腰や膝に優しいテーブル席に一旦移動。




リラックスしていただく、甘味。




極上の小豆に心踊る瞬間。




ここから、二種のお干菓子をいただき、

薄茶一服、二服、お白湯も。

と続きます。
















紅葉に鹿。

米津玄師の”馬と鹿”を彷彿。




秋を感じる籠に可愛いお干菓子。




中には、会津葵の小法師。




富山からお越しのMさま。

赤い茶碗が渋い大島にぴったり。

着付けもいっつもお世話になってます。




曙椿が満開に。







先日お邪魔した記念館の、藤平伸さん作の碁笥形藍釉(ごけがたあいゆう)のお茶碗も、

大人気。




私は、最近京焼きマイブーム。







棗は、独楽の形。










茶杓は、裏が秋の風情。




お詰のYさまの帯。

大瀧詠一を思い出す、洒落た柄がブルーの着物にぴったり。







最後は、お白湯をおかわりの方が続出。

炭でいこったお湯と釜の鉄分が、柔らかくて美味しいお白湯に。







ご一緒いただき、ありがとうございました。







季節がくっきり変わる日本ならではの楽しみが、

嬉しい今日この頃。

来月は、師走のお茶ですね。

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