2022年5月15日日曜日

ターコイズなお軸と藤色の主菓子、そして蟹。

 今週は、梅雨の前哨戦のごとく、

まあよく降ること。

 水曜日に行われた今月の月釜は、

炉に蓋をして、涼しげな風炉の始まり、

いわゆる”初風炉”です。





待合の床飾は、

藤平伸 造の”水滴”を琵琶湖舟板にのせて

というしつらえ。




こちらは、”平泉”筆の”溪間曲水”。

水の流れを感じますねー。





お庭は、木々や草花の成長が実に旺盛。

露草の青が、涼しげ。





椿の新芽も青々と。




今日の床は?




まず、お軸の表装の色に

目がいきます。

ターコイズ色、いや浅黄色?

実に瑞々しく、爽やか。

”薫風南来生徴涼”とありますね。








くるくると糸巻きの形の花入れ。

”三浦竹軒”造の”その名も、”糸巻”。

お花は、縞あし、丁子草、二輪草。

涼しげだわ。




今月から風炉が始まり、

いつもと点前の位置も、少し変わります。

炉の位置に縛られず、

なかなか自由です。

利休好みの旅箪笥ですね。





実にほっこりの香合は、

”蛙と田んぼ”。

仁和寺の茶会でもご一緒いただいた

現代造形作家の安田辰雄さん造。

 そして、今日の主菓子は??




聚洸ご製の”藤花”。

目にも爽やか、

この時期にぴったり。




それに合わせて、姉の着物も、

藤色。

藤の花の色って、

本当、いいのよねー。





そーっと取っていきます。

糸巻きの形を

崩さぬように。









そーっとね。



そーーーっとね。




無事、形を崩さずに、

取れました。

味も、上品な甘みと食感。




薄茶を順々に、

楽しみます。












お家で受け継がれているお茶碗を持ってこられて、

味わうMさま。

富士山の柄が、ちょっと三角おにぎりっぽい。

思わず、笑みが漏れますね。





デルフト焼きの茶碗。














Kさまの装い。

二十代の頃のだそうですが、

とってもお似合い。

風薫る五月にも、ぴったり。





イギリスのバーレイ社のお茶碗も。





ほっこりの蛙さんの香合が

拝見に回ってきました。





蓋裏は、オレンジ。




萩の銘菓”夏みかん丸漬”が、

やってきたので、






一緒に撮影。





口元が、色っぽい。




蓮の実甘納豆もいただいて、




二服目も楽しみ、






























庭の鮮やかな緑を目にしながら、




青もみじの茶碗や、





黒地に富士山の柄の茶碗も愛でて、









柄杓の下には??







蟹です。





薄器は、

ものすごく軽い。

ミャンマー製の漆器だそう。








蓋は、ご一緒いただくYさまの造で、

真鍮”くるり”。

くるりってなってますね。








旅箪笥は、利休が秀吉の小田原攻めの際に、

背中に背負って持ち込み、

陣で、お茶を点てたとの事。

 ということで、背負えるように

たたんでみましょう!











はい。

この通り。








来月も楽しみにしておりますね。


0 件のコメント:

コメントを投稿