2020年10月21日水曜日

秋晴れのもと、秋色アレンジ。

 今日のアレンジは、秋色。

早朝選んだのは、秋色だけどはっきりとした明るめ。

年々、明るい色が欲しいお年頃。




ケイトウを二色。




バラのヴァーミリアン。




バラのケンジントンガーデン。




サーモンピンクのダリアは、秋田から。

ピンクプードル。




寒い時期に大活躍のバーゼリア。




秋色のルテウス。







テーブルに並ぶだけで、もう可愛い。

 しばしの作業の後、完成。













あちこちで撮影大会。























テーブルに並べると、

これも可愛いね。
 
 次回は、もうクリスマス。

一年が早すぎる。


クリスマス&お正月と、元気に迎えましょう。

2020年10月14日水曜日

お祝いの気持ちが詰まった、ほっこりの月釜

 今月の月釜は、名残の風炉のしつらえですが、

それ以上に特別なお祝いのお茶会。

お天気は、暑いぐらいの陽気。

それでも、朝夕は涼しく少しずつ紅葉も進みます。










待合には、銀閣寺の向月台と銀沙灘(ぎんしゃだん)。

月を観賞するため、あるいは月の光を反射させるためと諸説ありですが、

どちらも月に関係があるようです。




こちらの扇子は、正教授のお祝いに坐忘斎お家元からの頂き物。

言葉は、”独坐大雄峯”。

その心は、、、

イメージとしては、雄大な峯にどっしり座って、

心ゆるりと??

それぞれの解釈でいいのでは。

 茶室のしつらえは、







”心養寿福生”。

鵬雲斎(ほううんさい)玄室の筆。

今日の月釜は、姉の正教授のお祝いの会でもあるので、

このお軸がぴったりですね。

お言葉も、コロナ禍の今にしっくりきます。




枯れた風情が素敵な花入れは、藤原雄の備前耳付き。

5種のお花は、貴船菊、桜蓼、秋丁字、野路菊、ホトトギス。




月のお香合。

秋の澄んだ夜空に光る月は、この時期の楽しみ。




五行棚を使ったしつらえは、水指もユニーク。

昔、木槌で布を打って繊維を和らげ、艶を出したとのことですが、

その道具を砧(きぬた)というそうです。

秋の夜長に、遠くに聞こえるその音が哀愁と風情を漂わせる、、。

ということで、水指は砧のフォルム。







毛糸玉を彷彿させる可愛い主菓子。

聚光の製で、銘は”秋風”。

目で楽しみ、舌で楽しみ、秋満喫です。




イチョウの模様も可愛い干菓子は、吉富の”ふのやき”。

なーんかクセになる美味しさ。




秋の風情なお茶碗もスタンバイ。

でも、今日のメインの茶碗は、この後どどーんと登場。




品のある素敵な着物も揃い、

席入り。










主菓子を楽しみ、







薄茶も楽しみ、




お茶碗を拝見し、




薄茶を楽しみ、




拝見し、




歓談し、







いつもの茶会が粛々と。




で、今日のメインはこちらの黄伊羅保の茶碗。




初使い。




みなさま、次々に楽しみ、







拝見も。




大きさも味わいも、それぞれの良さが。





お茶碗の作者である安田辰雄氏も来られて、

いろんなお話も聞けました。

有名な陶磁家にて、轆轤師として活躍された方です。




最後は、いよいよ贈呈式。

 





箱を開けて、




可愛い箱書きに、一同”ほっこり”。




姉も満面の笑み。




”ちゃうちゃう。こうやって開けるんや!”と安田さん。









ずらりと並んで、圧巻。

みんなそれぞれ個性があり、

これから使うごとに、どんどん色艶も加わって、

味も出そう。

本当に素敵な茶碗。



素敵でほっこりな月釜でした。

ご一緒いただいたみなさま、ありがとうございました。

来月も、楽しみにしておりますね。