今月の月釜は、名残の風炉のしつらえですが、
それ以上に特別なお祝いのお茶会。
お天気は、暑いぐらいの陽気。
それでも、朝夕は涼しく少しずつ紅葉も進みます。
月を観賞するため、あるいは月の光を反射させるためと諸説ありですが、
どちらも月に関係があるようです。
こちらの扇子は、正教授のお祝いに坐忘斎お家元からの頂き物。
言葉は、”独坐大雄峯”。
その心は、、、
イメージとしては、雄大な峯にどっしり座って、
心ゆるりと??
それぞれの解釈でいいのでは。
鵬雲斎(ほううんさい)玄室の筆。
今日の月釜は、姉の正教授のお祝いの会でもあるので、
このお軸がぴったりですね。
お言葉も、コロナ禍の今にしっくりきます。
5種のお花は、貴船菊、桜蓼、秋丁字、野路菊、ホトトギス。
秋の澄んだ夜空に光る月は、この時期の楽しみ。
昔、木槌で布を打って繊維を和らげ、艶を出したとのことですが、
その道具を砧(きぬた)というそうです。
秋の夜長に、遠くに聞こえるその音が哀愁と風情を漂わせる、、。
ということで、水指は砧のフォルム。
聚光の製で、銘は”秋風”。
目で楽しみ、舌で楽しみ、秋満喫です。
なーんかクセになる美味しさ。
でも、今日のメインの茶碗は、この後どどーんと登場。
席入り。
いろんなお話も聞けました。
有名な陶磁家にて、轆轤師として活躍された方です。
みんなそれぞれ個性があり、
これから使うごとに、どんどん色艶も加わって、
味も出そう。
本当に素敵な茶碗。
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