9月になり、7月以来のダリア会月釜。
朝夕は、ずいぶん涼しくなったけれど、
まだまだ、昼間の暑さは、
秋の空気感では、
ない。
最近は、自分で秋を探して、
ちょっとした雲の様子や、
風、
虫の音、
等々で、
感じる努力をしないとね。
日本の秋を感じるには、
ぴったりな
お茶の席。
秋の絵柄を探すのも、
毎回の楽しみ。
待合には、
新しいオブジェも。
日本画家Aさんの、
作品たち。
どこか、西洋的なテーストも感じられて、
なかなか魅力的です。
玄関で皆さんをお迎えする利休様に、
新しい、バディーが。
いつもご一緒する、
ガラス作家Mさまの、
秀吉公。
”利休と秀吉”、
因縁のお二人が待合で、
皆さんをお出迎え。
今日のしつらえの見所の一つ、
水指に見立てた根来塗りの桶に、
ピタッとおさまった蓋。
Y様のお父様遺愛の銘木、
ケヤキ玉杢(たまもく)からつくられた
替え蓋。
以前の月釜で登場の、
ノルウェーのガラスの水指に、
ピタッとおさまった蓋が、
あらふしぎ、
根来塗りの桶にも、
ぴったりと。
こちらは、
”長板の二ツ置き”
というしつらえだとか。
お庭には、
まだまだ夏の名残から、
少し、
秋を感じたいけれど、
いやいや、
残暑強し。
床にかけられた、
ススキと、菊、月。
まさに、
秋。
”秋草図”。
花は、
宗全籠に、
祇園守木槿、高砂芙蓉、金水引、紅白蓼、桜蓼。
詞梨勒(かりろく)も、
ずいぶんと茶室に馴染んできました。
そして、やはり楽しみなのが、
主菓子。
わー、
可愛いなあ。
聚洸さんご製の、
”こぼれ萩”。
確かに、
萩の花が溢れてる風情。
”薄茶一服差し上げます”、
で始まりました。
ほろほろっと口の中で溶ける
今日は、
始まりから、
見事な静寂。
茶杓や、柄杓の
お点前の音だけが、
茶室にあって、
とても、
心地よい数分。
良き、始まりとなりました。
五感を研ぎ澄まし、
しみじみと味わう、
贅沢な感じ。
いやな沈黙とは真逆な感じを、
全員が、
きっと感じたような
気がします。
静寂の後は、
いつもの質疑応答や、
賑やかな感じもあり、
今度は心地よい和やかさで、
主菓子を味わいます。
上品で、
もっちりとした味が、
嬉しく。
秋の風情の茶碗も、
楽しみ、
程よい温度の薄茶も
味わい。
半東のTさまが運んでくださるので、
客は、ゆったりと
楽しめます。
Mさまが、長崎で買い求めた
いい感じのサイズの赤い茶碗。
初使いを味わいました。
こちらも、
長崎から。
良き色合い。
後ろに見えるお軸。
”天方景雲”筆、
”涼月一庭花影深”。
朝夕が涼しくなると、
空に澄んできて、
月が一層綺麗に見えますね。
私の一服めは、
秋の風景。
この”雁”のモチーフは、
確か、
天井にもあったような。
留学されていたイタリアに
この夏、行って来られたMさまの
お土産。
チョコレートは、
味も、やっぱりイタリアでした。
ごちそうさまです。
お干菓子。
どこ製だったか、
失念。
美味しく、
いただきました。
毎回の皆さんの装いも、
チョコレートが乗った皿は、
鳥獣戯画より、
ちょこっとぽっちゃりの
うさこさん。
最初の静寂から、
ご歓談しながらの、
楽しい時間。
紅葉あり。
ここに、
”雁”いたー。
こちらでも、
天井に
何か発見。
瓢箪もあり。
最後は、
拝見の時間。
蓋は、
銘が、
”玉杢替蓋”。
根来塗りの桶に、
こんな模様、
発見。
古帛紗を出して、
拝見。
客としての、
正しい所作は、
やはり、
ぜひ知りたい。
総礼で、
お開き。
萩の柄の着物と帯が
とっても素敵だったMさまを
撮影。
萩やなでしこ、
秋の草花に、
”光悦寺垣”も。
なんて、
素敵。
今日の主菓子を思い浮かべる、
繊細な萩の花。
素敵な笑顔で。
最近、
着物道邁進中のMさま。
きりりと
よくお似合い。
ご一緒できますように。
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