さて、
当日。
九月半ばとは思えない、
酷暑ですが、
晴天ではあるので、
よしとしましょう。
みなさんをお迎えするまで、
準備。
滋賀の高島からやって来た、
栗、柿、すすき。
ウエルカムフラワーに。
生けきれなかった柿の枝。
古材の板の上に。
皆様に。
お土産として、
社中総出で作られた、
菓子切り。
全て、
違う柄の着物地で。
当日も、
早速使っていただきました。
利休様、
スタンバイ。
威風堂々の
しつらえ。
重陽の節句に、
雛人形を飾るという風習は、
”後の雛”といい、
健康や長寿を願う、
”大人の雛祭り”だとか。
春に飾った雛人形を、
この時期に虫干しし、
人形の長持ちも兼ねるらしい。
なんか、
ありがたいね。
足利義政公により、
考案されたという、
茶室のお守り、
訶梨勒(かりろく)。
お軸は、
”楼閣山水図”。
堂々の大きさと、
細かい筆使い。
遠近感も感じられます。
合わせたお花は、
胡銅獅子花入れに、
吾亦紅、芒、黄花えんどう、リンドウ、秋のキリンそう。
近くで見ると、
人物を発見。
今の所、
作者不詳ですが、
おそらく、
室町あたり。
文人画では?。
との見解です。
興味深し。
まずは、
社中で、
お菓子やお茶を味わい、
流れも確認。
M様は、
どうしても外せない用事があり、
社中のみなさんと、
ご一緒に。
お菓子の出し方、
客へのお声がけ、
最終確認しつつ。
主菓子は、
菱餅、
千本玉寿軒 造。
なかなか、
高さもあり、
見た目可愛く、
食べ応えありでした。
こちらのお干菓子は、
鉱物の実、
御菓子丸(おかしまる)。
ネットでのみ購入可能、
赤いのは、
赤すぐりをベースに、
レモン果皮、カルダモン、クローブを加えた
スパイシーな味わいの琥珀糖。
黒文字の楊枝が、
一つ一つ、
挿さってる
細かさ。
宝石のような、
繊細で美しいお干菓子。
棚 紹鴎水指棚。
水指 四方四君子文 鳴滝窯 城岳 造。
棗 七宝蒔絵未刷毛目平棗。
茶杓 銘”古今” 建仁寺益州和尚。
蓋置 四方 膳所陽炎園。
風炉先屏風 名物裂貼 益州和尚 花押。
祇園 たる源の手桶に、
芒、水引草、やぶ蘭、ぎぼし、高砂芙蓉、
ムラサキシキブ、黄花コスモスを。
こちらの主菓子は、
着綿(きせわた)。
かぎ甚 ご製。
重陽の節句に行われる行事で、
菊の花に真綿を被せ、
菊の香りと夜露をうつし、
翌朝、
その露に濡れた綿で、
肌を拭うと、
長寿であるとか。
余裕を持って、
お客様をお出迎えできそうですね。
お二人で、
花の名前の最終チェック。
天気は、
上々すぎるくらい。
受付よーし。
水屋
よーし。
しつらえなど、
順調に、
お運び。
笑顔。
K様に、
隠れミッキー。
お点前中。
またまた、
笑顔。
茶箱席。
茶箱のお点前の説明中。
こちらは、
和敬 点前。
裏千家十四代淡々斎が考案された
茶箱を使ったお点前。
考案の背景?
長男で海軍士官だった十五代鵬雲斎が
海軍に送った茶箱を元に、
考えられました。
この点前は、
”陣中点前”ともいわれ、
戦地に出発の兵士たちに、
特攻基地にて、
実際に行われたと。
終戦記念日前日にご逝去された
鵬雲斎の戦地での写真を
見たことがあり、
より、
感じ入るところがありますね。
こちらは、
薄茶席。
お軸が堂々と。
こちらは、
茶箱席。
こちらは、
薄茶席。
すぐ隣なので、
行ったり来たりと。
菱餅とお干菓子。
着綿と、
なかなか、
ボリューミーでした。
クーラーは、
最大限に利かせていただいたのですが、
やはり、
暑かったー。
お点前の方は、
目の前に、
熱源があり、
きっと、
さぞや、、。
着綿
とっても、
上品で、
美味でした。
可愛いお客様も。
お茶席は、
ベテランだとか。
なーんか、
和みますね。
お利口さんでした。
茶箱の茶杓は、
米良和沙 造。
截金も美しく。
薄器は
中次 菊重(きくかさね) 大橋尚子 塗。
きりりと美しいですね。
襖絵は、
現代日本作家 朝倉隆文氏による、
庭園の四季をモチーフにした
作品だとか。
瓢箪柄の襖も素敵。
最後に、
数枚 記念撮影。
みなさんをお見送りして、
70名以上の方々に来ていただいた
秋の茶会、
無事、
終了しました。
みなさん、
お疲れ様でした。
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