2021年1月14日木曜日

特別な初釜2021。

昨年の初釜とは、いろんな意味で違ってしまった今年の初釜。

 久しぶりの大雪や厳しい寒さ。

そして、地球上に蔓延して、なかなか終わりが見えないコロナ。

もちろん恐怖もあるけど、気をつけながら

日々の喜びや季節の移ろいを感じる余白も、

残しておきたい。

 今回の初釜に参加された方々も、

なんとか、初釜にふさわしい着物に身を包み、

来られました。



厳しい寒さですが、青空が嬉しいきりりとした空気感。

梅の木々に、メジロが。




敷松葉がお庭に。

これも、初釜の時の素敵な風景。








季節はゆっくり春へ。




みなさんをお迎えする待合は、

華やかに。




ほっこりな竜さま。

コロナを追い払ってね。




お庭から、水仙や蝋梅が。




上品なピンクの椿も、可愛い。




金屏風の前には、翁と嫗。

姉の婚約の際のもの。

年月経って、なーんかいい味出してる。

朗らかな表情に、思わずにっこり。

 みなさん来られて、

まず中待合でスタンバイ。







こちらで、まず”花びら餅”をいただきます。

末富でしっかり修行された”香雲堂”さんのお餅。

去年より、さらに大きく。

食べる際は、縦食べで、

どんどん食べ進みます。

大事な着物に粗相なきよう、注意注意。

美味しい!!

上品な味噌とごぼう。

新年を迎えた!って、味で感じますね。




お腹が結構満たされて、席入り。




初釜のもう一つの楽しみ。

みなさんの華やかな着物。

こちらは、”宝尽し”。

可愛い!!







床には、”海浜朝日”のお正月らしいお軸。

紫交趾の鶴首のシュッとした花器に、

鶯神楽(うぐいすかぐら)と椿。

こちらも、新春らしいキリッとしたお花です。





おめでたいしつらえは、

利休が寸法から材質から全て決めたという

”竹台子(たけだいす)”。

お点前が、なかなか大変そうです。

90度の移動が、

多し!!








茶人は、アスリートですね。




各服だてで、美味しくいただいた濃茶。

クリーミーでとっても美味しかったです。










使われた茶碗は、黄伊羅保(安田辰雄造)。

使うごとに、どんどん深みが増していきそうですね。







帯も素敵!


















華やかな古帛紗で、より場が華やぎます。




コロナ禍ならではの、点前。

利休のこと、初釜のしつらえ、

姉が来ている着物のこと、

いろいろみんなで、しっとりとご歓談。







私と推しのアイドルが一緒のTさま。

めちゃくちゃ素敵なお干菓子をお持ちいただきました。

京都の霜月さんの”奈寿結(なすび)”。

小なすの砂糖漬けで、中はゼリー。




美味しくて、ボリューミー。

新年からおめでたい感じがしますね。







亀屋伊織さんのお干菓子。

ゆずと松葉、おめでたい尽くし。




花びら餅とお干菓子セットで、

ほぼランチ並みにお腹がいっぱいに。




二服目は、薄茶で。







新年らしい茶碗が続々と。









可愛い干支の茶碗は、山本阿吽さんによるもの。

我が家にもわんこさんのがありますが、

ほっこりのテーストが

見る人を笑顔に。

笑顔、要ります。




茶入れは、肩衝(かたつき)で、宮川香雲 造。




お仕覆は、雨竜(あまりょう)間道。

模様の中に、竜がいます。

コロナを追い出してねー。




最後は、総礼でお開き。




マスク越しでも、嬉しいね。




今年も、素敵なしつらえと笑顔で。




一年を軽やかに駆け抜けましょう!!
 

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