2022年1月12日水曜日

今年の初釜は雪景色で。

 今年の初釜は、まず雪から。




雪景色の中、蝋梅はプクプクと蕾が膨らんでます。




みなさんが来られる頃には、

止んで欲しいなあと願いつつ、

結構な降りかた。




雪で、敷松葉もより鮮やかに。




待合には、

新年らしい金色の俵の置物。







大徳寺真珠庵の和尚さんによる、

”虎粛風生”。

虎の部分は、イラストかなあ?

力強く、どこかコミカル。







月日を重ねた翁と嫗。

また一つ歳をとりました。




日蔭蔓がおしゃれなお正月飾り。




床のお軸は、

”松寿千年寿”。

淡々斎の力強い筆、

松の部分がイラストなのが、

素敵です。

おめでたい気分がいっぱいに。

 そして、根来塗りの桶に入った、

水仙。

初釜に合わせたかのような咲きっぷり。

すっと伸びた花姿、素敵です。

 水屋では、準備がいろいろと。



うす茶はもちろん、濃茶も

今のご時世は、全て各服点てなので、

茶碗の数も、たくさん。




安田辰雄氏作の、黄伊羅保。

使ううちに、色がどんどん風格を増してます。




新年らしいおめでたい柄の茶碗も、

たくさんスタンバイ。



今日の設えは、

棚は、”高麗卓”。

卓は、”じょく”と読みます。

おめでたい物尽くしの水指は、

阿吽さんの”砂金袋宝尽くし”。

棗は、

唐松中棗。

茶入れは、

唐津の八仙造。

そして、釜は、

初釜で、初使い。

万代屋 浄味造。




では、濃茶のお点前を拝見。








釜の蓋を開けたとたん、

ふわっと上がる湯気が

やはり寒い時期の醍醐味ですね。











初釜といえば、花びら餅。

今年のは、千本玉壽軒さんのもの。

花びら餅は、味噌餡が柔らかいものもあり、

食べる際には、コツがいります。

原宿のクレープのごとく、

紙で下を折りあげて、

万が一味噌がトロッと落ちても粗相がないよう、

餅を横にして、

ささっと食べます。

(あくまで、私個人の意見ですが)。

今年のは、あんが漏れ出すことなく、

安全に美味しくいただきました。

酢のきいたゴボウも美味しかったわ〜。

 そして、次々と各服点ての濃茶を頂いていきます。




濃茶って、

結構な量お茶が入ります。







それぞれ、古袱紗に載せて。








初釜は、みなさんの華やかな着物や帯の拝見するのも、

楽しみの一つ。




















古袱紗の色や柄も、

楽しい。



次は、お干菓子と薄茶。







上品な甘みが、美味しく。

でもやっぱり、こういう場でいただくのが、

一番美味しいわ。






うさ子のお干菓子も。




お干菓子を盛った器は、

羽子板。

めでたい尽くしです。







黄交趾の鮮やかな色も、

新年らしくて、大好きです。







美味しいもの、きれいなもの、

新年早々、気持ちが上がりますね。






姉、渾身のお買い物の釜も、

もう一度拝見。









寒山拾得のめでたい&ほっこりのお茶碗も拝見。












マスクの下は、満面の笑みで。













お道具を拝見。









最後は、

お詰めの方から正客へ。










今年も、楽しく、興味ふかく、美味しく、

ご一緒するのを楽しみにしております。


0 件のコメント:

コメントを投稿