2022年10月4日火曜日

八坂の塔に見守られながら楽しむ、最高に楽しい秋茶会(搬入編)。

まだまだ残暑が厳しい先週の週末。

京都の中でも、最も華やぐ界隈にて、

姉の社中と月釜の仲間達、そして縁ある人々を巻き込み、

最高に贅沢であったかい茶会が開かれました。

 撮影を担当していたので、

PCに一眼レフから写真を取り込むと

なんと、

504枚。

そして、姉の社中のRちゃんにより

きっちりとまとめられた

会記。

内容の濃さに、プレッシャー。

と同時に、

作者の欄に、

たくさんの馴染みの名前。

多くの人々のパワーの結集の

素晴らしい会だったなあと改めて、感動。

 とりあえず、聞きそびれた

ユーミン50周年の特別番組をラジコで聞きながら、

Destiny,

Hello my friend,

海を見ていた午後、

最後の春休み♫

大好きな歌たちを聞きながら、

リラックスしながら、

書いていきましょう。



今回の秋茶会の会場である”京大和”は、

明治10年創業ですが、

平成29年1月から

令和元年の10月の再開まで、

大規模な耐震補修のため、

しばし閉館。

工事に際しては、

江戸時代にさかのぼる全7部屋の

保護建造物を全て残すため、

曳家などの伝統工法で、

竹中工務店により施工。

敷地内にパークハイアットを迎えて、

モダンと伝統の両方を楽しめる空間に。

お食事をいただく”翠紅館”は、尊王攘夷派の

各藩志士代表が、

ここで会議をしたとのこと。

感慨深い〜。



さて、今回使用する茶室は、

”胡蘆庵(ころあん)”と、

”送陽亭”。

送陽亭からは、

八坂の塔が、常に見守ってくれてます。



”宝石”のようなお干菓子をお持ちいただいた

大塚様。







丁寧な原材料の説明つき。

”まさに宝石や〜”。

銘は、”ビジュー”。

フランス語で、宝石。

 そして、もう一つのお干菓子は?



こちら。



ficus さんの

アイシングクッキー。



なんと、

全て違う柄のクッキー。

柄は、昔のコイン。

細かい美しい技に、

うっとり。





楽しい。

茶箱席も、

ワクワクがいっぱい。





暑い中、

搬入の皆さん、

続々と到着。















お庭の木々も、

工事中は、高台寺や大徳寺に

一時お預け。

こちらに、戻って、

今やすっかり馴染んでいます。



寅年の寅さん、

お出迎え。
















綺麗な青空。

暑い。






綺麗に育った苔の間を

スタッフの方が、

丁寧にお掃除されてました。






馬酔木の新芽が綺麗。












明日は、茶室から茶室への移動もあり、

路地草履も準備。



見上げると、

明日のお昼をいただく”翠紅館”が。

楽しみ*楽しみ。

 さて、

”胡盧庵”は、

テーマがひょうたん。

ということで、ディズニーランドの隠れミッキーのごとく、

隠れひょうたん探し。



ここにどーんと。





はい、ここにも。







丸いイスの中に、一つだけ

ひょうたん。














皆さん、

打ち合わせ開始。






覚えることも、

たくさん。












細かいところ、

全て美しく。











こちらの花入れは、

交趾耳付花入 永楽即全 造 です。

当日は、秋の花が入って、

完成ですね。




こちらにも、

ひょうたん。





古い材料が丁寧に使われてる

それぞれが素晴らしく。

さーて、

先ほどからチラチラと見える

鶴さん。



これは、

もしかして、




動植物に対する愛が溢れる、



あの江戸期中期の絵師さん。

そうそう、

Mさまコレクション、

伊藤若冲の”双鶴図”。

若冲の中でも、

たらしこみや線の潔さが光る

水墨画が大好きな私としては、

本当、

感動。




掛け始めてすぐは、

まだ、場に馴染まないけれど、

茶会当日は、すっかり溶け込み、

本当に素晴らしかったです。


午後の西日が差し込み、

なかなかの暑さの”送陽亭”。

こちらのしつらえのテーマは、

なんと、

”バイキング”。

閉塞感の強かったここ数年を脱し、

大海原に漕ぎ出そう!

ということらしい。

 お道具は、

コッコ・アトリエや、お仲間のアーティストさんたちに、

無理難題を出して、

皆さん、

軽やかにクリアされた

模様です。

 お道具をチラ見。





ほっこりが

すぎる。

今年生誕500年の千利休さまも、

びっくりかも。

京大和おかみさんも、

お見えになり、

プレビュー。





茶箱に入れ子になる茶碗は、

安田 辰雄 造。



こちらは、

守家 羊子 造。



”可愛い”をたくさんいただきました。



















振出(ふりだし)三点は、

内海 仁美 造。

可愛いが混雑中。










振出がずらり。

奥の左は、蛸壺?

これも、

振出なんだー。

ひえー。




ラテン語で、

”絶望すること、なかれ!”。

とあります。

今の時代にも、

バッチリハマる言葉。

ほっこりの茶碗、勢揃い。

全て、

安田辰雄 造。






珍しい模様のケヤキの板からつくられた茶箱。

中に、お道具がすっぽりと

おさまります。

高級なおもちゃ箱ですね。



上から見ると、



茶筅も、茶巾も。








蓋を置くと、数秒でピタッと箱に収まるさまも、

美し。






必死で掛けてる、

お軸。




こちらのお軸は、

米と読めますが、

米寿、

88歳のことですね。

江戸後期の大徳寺の住持で、大綱和尚 筆。

誰もこの齢を祝へ

**み八十八歳の

春をねがいて

 八十八翁大綱

**は不明部分。

 大綱和尚は、全国を旅されて、

なんと、富士山の噴火も目の当たりにされたとか。

すごいー。

ということで、旅 つながりで、

このお軸を、バイキングの茶箱席に。


 そして、

待合には、

またまた

お宝。





ニャンコのような、

虎図。

こちらは、狩野派の探幽の甥っ子である、

狩野常信による、巻物の一部。

全容は広げると、

ながーいので、

今回は、虎の部分を。

布袋さん、侍、童、鶴、犬たち、山水、等々。

弟子たちが見る見本の粉本のようなものだったのかしら。

たくさんのお宝、

Mさま、いつもありがとうございます。




当日は、受付に座る利休さま。

前日から、待機です。





皆さんに手渡される手土産。

コッコ・アトリエ 造。

中身は、さて?

お楽しみ。







当日も、秋晴れ以上間違いなし。

無事、搬入完了。






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