2020年9月9日水曜日

今月の月釜〜菊日和

昨日はレッスン後に、ダリアのブーケを組んで

ラッピングして、京都へ。




電車で無事到着。



昨日は、姉は早朝より正教授の親受式に参加。

コロナ渦で延期となってましたが、

朝から無事執り行われました。

我が家は親戚を見渡しても、茶道とは縁のないファミリーですが、

好きという一点でずっと精進できたのは、本当に素晴らしく

若い弟子が育っているのも、何よりですね。

”おめでとう!!”。



そして、月釜の今日は九月九日、

陽の数字の最高の九が、重なる極めておめでたい日。



待合は、”涼月一庭花影深”。

少しずつ涼しくなり、月も美しく。

花を愛でる心の余裕もできてくると同時に、

去りゆく夏がちょっと切ない。

いやいや、今年の暑さは凄かったので、

切なくもないかなあ。



庭の木々も、少しずつ秋準備。






みなさんと順々に席入り。



今日のお軸は、M様コレクションの中の”棟方志功”。

つがいの孔雀と木々の版画。

棟方は、版画ではなく板画と言ったらしいです。



民芸運動の柳宗悦らとも親交が深く、

ゴッホを愛し、ベートーヴェンを愛し、

板に顔を擦り付けるように作品を作り続けた姿が印象的ですが、

実は、私自身浅〜い知識と陳腐な印象しかもってなかったことに

気づかされました。



温かみがあり、ほっこりする作風に

すっかり惹きつけられました。



姉が合わせた秋の籠のお花が、ピッタリ。

お花は、芒、花みょうが、紫藤袴、桜蓼、金水引。




密を避けるべく、客はコの字型に間隔をあけて座り、

亭主はこちらでお点前。











菊の文様のお皿に、

主菓子は”着せ綿”。

重陽の節句にぴったり。

もっちりと美味しかったあ。









マスクを付けたり外したり。

忙しいですが、それでも笑みはこぼれます。



個性的なお茶碗も続々と。



堤展子作の”菊重ね”という茶碗。

見た目よりも軽く、手にもなじむようです。




お茶を楽しみつつ、話題は棟方志功のお軸。

作品はほっこりながらも、やはりエネルギーがすごい。







この季節ならではの、素敵な茶碗を楽しみました。






こちらは、萩で買った長州屋國光の萩の薫。

夏みかんが青いうちに摘んで、砂糖漬けしたもの。

甘すっぱくて、暑さにくたびれた身体にしみます。











棗は、津軽塗の一見派手で、

あれ?な感じですが、



丁寧な工程を経て作られるようで、

よーく見ると、初秋な感じがしますね。



お開き後は、もう一度皆さんで

棟方志功作品をじっくりと楽しみました。




アートな秋が到来。





心豊かな時間、ご一緒いただきありがとうございました。


 

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