今月の月釜は、テーマは旅。
まだまだ旅がしづらい今日この頃ですが、
気持ちだけは軽やかに。
しつらえは、利休好みの旅箪笥。
秀吉の小田原出陣の際に、利休が考案したもの。
ふと、私が思い出したのは、
長く住んだイギリスのピクニックハンパー。
バスケットにお茶の道具や毛布を持って、
芝生の上で、お茶を楽しむ。
そんな風景が似合う季節が近づいてきたのに、
ロンドンに住む娘が言うのには、
コロナの中、ウイルスが中国からということで、
アジア人を標的にした事件が多発しているとのこと。
コロナで、人の心も荒んでるのかなあと、
悲しい気持ちに。
いやいや、でもね、ちょっとした工夫で、
気持ちはきっと明るくなるはず。
複雑な色んな感情が沸きつつ、
庭を見ると、木々が微笑みに溢れてました。
今まさに満開。
椿はシーズン終盤。
あちこちで、いろんな色の椿が華やかに競演。
まさに、今。
やっぱり貝合わせ。
みなさんが来られる前に、ちらっと茶室に。
”江戸名所”。
花見車って、なんて素敵な名前。
花入れは、今日のお軸の軸先に合わせて、
根来塗りの瓶子。
さてさて、お軸の絵の中に、少し入る気持ちで
見てみましょう!
奥には、江戸城。
そして、さらに奥には富士山。
そして、今日のしつらえの旅箪笥。
アポロで月旅行。
呉服屋さん、魚屋さん、お侍さん等々。
当時行き交った人々が生き生きと描かれてます。
ちょっと江戸時代の日本橋にタイムスリップした気分。
利休好み。
シンプルで、かつ洒落てます。
三月ならでは。
釜も少し小ぶりで、なんともチャーミンング。
さあ、野点の如く、旅箪笥を開けます。
無事こぼさず、食べれました。
とっても美味しかったです。
Yさまのコーデ。
帯もすごいんです。
前には、地球。
今日のテーマに、ピッタリ。
今の季節ならではの、素敵な柄が揃い踏み。
清和天皇の頃、疫病が蔓延し、
心を痛めた天皇が、この菓子を庶民に与え、
疫病の終焉を願ったとか。
なんとか、コロナも収まりますように。
みんなで”ほっこり”。
椿の葉っぱの上に、練り香。
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