2021年10月30日土曜日

金木犀の香りにほっこり。

 我が家のあたりは、50年以上たった住宅街なので、

まだまだお庭に金木犀がある。

モダンな家の庭には、おそらく植えない木。

ありがたいことに、ご近所の築55年ほどのマンションの庭には、

金木犀の大木が二本。

斜め向かいの家屋も、多分築50年超え。

こちらからも、金木犀の香り。

 あったかい土曜日の朝。

眩しいくらいの秋晴れ。

空気も澄んでて、香りもより感じられる空気感。

やたらと暑かった10月。

やっと味わう秋な気がする。

 今日のブーケレッスンは、お仕事忙しい女子が三人。

9時、9時半、午後三時と、

少し時間を空けてお越し。

用意したのは、こっくりした色合いの花たち。




赤い縁取りが可愛い、紅葉木苺。




昨日の花市場、仲卸さんでやってた、福岡からの枝ものフェア。

珍しい針葉樹のような葉っぱのゼラニュームがあったので、

お持ち帰り。




メインは、バラのプライムチャーム。





今シーズン、何度もお世話になった、

小ぶりで使いやすく、色も素敵なクルメケイトウ。




レースフラワーだけれど、

この色は秋にぴったりな、ダウカスロビン。




スカビオサは、毎回買ってしまう大好き花材。




こちらは、お久しぶりのルペンスのトルフォニウム。

どことなくノスタルジックで、優しいお花。

 Yちゃんは、一日中大学の講義があるのでと、

ブーケを取りに来てくれました。

この時期、講義や講演会や試験の準備。

超多忙のようです。

来月のリースの会、

来てくれたら嬉しいです。

 お次は、平日超多忙女子のHさま。

コロナのあおりで、ちょっと久しぶりのレッスン。

お花の配置も考えながら、

組んでいって、







すぐに勘を取り戻して、

スイスイと完成。













ゼラニウムの香りが、マスクしてても

香る。

爽やか〜。




次回は、リース作りましょう!

 最後は、ブーケが3回目のFさま。

少し時間が空いたので、スパイラルをちょこっとお忘れ。

二回目に、いい感じに出来上がりました。




”可愛いわー”って喜んでいただけました。





来月は、もう一度ブーケを練習して、

その次はクリスマスリース。



明日で、十月も終わり。

あと今年も二ヶ月あまりですね。


2021年10月20日水曜日

急にやってきた晩秋。

 天気予報通り、この前の日曜日から、

気温急降下。

長袖の薄めのニットやシャツ、いろいろすっ飛ばして、

一気に冬じたく。

クーラーのフィルターを掃除して、しばらく常温でバッチリと思ったら、

昨日から床暖オン。

忙しいです。

 先日は夜中に実家からの電話。

暗い高速を飛ばして、駆けつけて、

大事には至らなかったけど、最近では3度目。

平穏の日々が、できるだけ続くことを願うばかり。

と、ともに、自分の身の回りも再確認。

例年の衣替えも、そろそろしなくてもいいように、

ワードロープを考えねば。

そして、動けるうちに自分の荷物も、

もっとスリムに。

なんどもやってるけど、まだまだ足りない断捨離。

 さて、今朝の仕入れは、

強風ながら、綺麗な朝焼けと、

若冲の”象と鯨図屏風”の水墨画のような雲を楽しみながら、

花市場へ。

来月のコンサートの装花等々の下見と、

お届けブーケの制作、

そして、自主練という名の

好きな花だけ買ってブーケを作るというお楽しみ。




こちらの明るく暖かい花たちで、

お届けのブーケ*2を組みました。





気温が下がると、こういう色が恋しい。

秋にぴったりな色合い。








そして、お次は

レッスンには使いにくい花合わせで、

ブーケ。





ジニアは、なかなか良い状態で出会えず、

今シーズン初。

ダブルペタルのコスモスは大好きだけど、

やはり花持ちはなかなか。

スカビオサは、あれば買ってしまう

大好き花材。




近頃リバイバルブームの紅葉ユキヤナギと木苺で

ブーケを夢中で組みました。





メインの大きい花はなくて、

どちらかといえば、サブっぽい花たちで。





紅葉ユキヤナギは、いい感じで秋を添えてくれます。





時々、白い可愛い花が咲いていることも。










お届けの花材も、少し残して

自宅に。

花持ちチェックも兼ねて。




気温が下がると、

家のあちこちに花が。




秋が深まってきました。

2021年10月14日木曜日

来月のお茶会に向けて、いろいろ満載な月釜。

 昨日の月釜。

着物を久しぶりに着たけれど、汗、汗、汗。

ほんと、まだまだ暑し。

 来月に開催の仁和寺での茶会に向けて、

昨日はいつもと違い、

いろいろ忙しく。

まずは、こちら。



ずらりと並んだ茶碗。

プロ、アマ、セミプロ。

織部風、粉引風、伊羅保、北欧、ファンシー、

大きく、小さく、可愛く、かっこよく、

渋く、賑やかに、、、。

まあ、いろんなテーストが揃いました。

来月の茶会でご自身で味わうべく、

準備されてきた作陶プロジェクト。

素敵に出来上がり、箱書きを待つものや、

箱書き済みのもの。

 箱書きも、それぞれの熟慮を重ねて、

ほっこりや、シュッっとしたもの、

ちょっとダジャレ的なもの、

いろいろ。

眺めても、本当に飽きないわー。







人形や花瓶もあり。

 箱書きが終わったものは、ペアで撮影。















これは、楽しい!





仁和寺茶会の予約やチケット等々、

Kさまが担当。

 普段のダリア会以外の方もお越しで、

より賑やかに。

お茶も、三部に分けて。








箱書きも、先に下絵を描いて、

デザインを決めて、

いざ箱に。







仁和寺茶会は、2席あり、

尾形光琳の屋敷から移築された、遼廓亭と、

光格天皇の遺愛の席、飛濤亭で、

どちらも、重要文化財(ど緊張、、)。

尾形光琳といえば、本阿弥光悦*俵屋宗達に始まる、

琳派の中心であり、

琳派は、

私の大好きな世界。

その尾形光琳を尊敬し、

光琳の”風神雷神図屏風”の裏に、

代表作”夏秋草図屏風”を書き、

江戸琳派を代表する絵師、

酒井抱一。

どこか艶やかで、優美なテーストが素敵な絵師。




な、なんと、

今日のお軸は、毎度毎度楽しませてくださる

Mさまコレクションの

抱一。




箱書きには、なんと?

抱一といえば、季節の花鳥図が有名ですが、




こちらは??

二幅とも、虹が。

雨が。

人物をよーく見ると、




もみ藁が見えるので、

時期的には、ちょうど刈り取りが終わった

今頃。

おばあさんが、リード的な紐の先に、

ね、ネズミ??

ひえー。

そして、右側には行灯持った、

狐?




そうそう。

きつねの嫁入りの行列のようです。

晴れてるのに、雨が降るのを

そう呼びますね。





みんなで、知恵を絞り、

グーグルして、

調べるけど、

お軸の意図するもの、

正解はわからず。




素敵な木の桶に、ススキ*高砂芙蓉*ほとどぎす*秋明菊*野路菊、

季節のお花を添えて。




少しひんやりの主菓子をいただき、

頭をクリアにして、

さて、このお軸をさらに謎解き。







来月は、炉開なので、

今月は、最後の風炉。








みなさん、ご自分の茶碗で

薄茶一服。

笑みがこぼれますねー。










いただいた後は、

清めて、

拝見。
















なんの柄かなあ?とか、




釉薬の種類やかけ方。

持った感じの重さや、いろいろ。

みなさん、超詳しくなられて。

作陶談義も。





ぞうさんが、ちらり。

可愛いさマックス。



ご夫婦で作陶されて、

お越しの方々も。






そして、

お軸の謎解きも続き、




ご自分の茶碗で、

美味しくいただき、











途中からは、姉の社中のTさまが

お点前。




侘びた感じの10月のしつらえも、

いいですね。

贅沢言えば、

もう少し涼しくなったら、

もっと雰囲気出たかなあ。





”きつねの嫁入り”談義は、

まだまだ続きます。

妄想が妄想を呼び、

そこが又、醍醐味ですね。










栗がゴロゴロ入った主菓子も登場。

こういうお菓子は、かじった方がいいかも。

楊枝ではうまく切れないね。





美味しく、

楽しく、



心も、お腹も

満たされました。



















茶碗の中の模様は、飲んだ後に現れる

お楽しみですね。




手に収まる感じも、

大事ですねー。




ずらっと並んださまもいいけれど、

やっぱり飲んでみて、使ってみると、

より楽し。





















芸術の秋だわー。

もうそろそろ寒くなってもいいかも。

 来月の茶会、ちょっと緊張だけど、

やっぱり、楽しみ*楽しみ。