今年の秋は、朝夕の寒暖差がなかなか激しく、
紅葉には、バッチリな気候。
青空は、どこまでも青く、
空を見上げるのが嬉しい時節です。
そんな澄み切った空気感の中、
今年もやってきました、
”炉開きおめでとうございます”。
日本に住んでいても、
もしかしたら、炉開き知らずに、
生きてたかも。
そして、
11月になり、
自宅の床の絵を、
椿のものに架け替えたのは、
お茶の世界に足を踏み入れたからかも。
長い前書きでしたが、
今月の月釜は、
炉開きです。
準備段階から、少し撮影。
今日のお軸は、
”三夕の歌”の一つ、
寂蓮法師の
”寂しさは その色としも なかりけり
槇立つ山の 秋の夕暮れ”。
その心は?
寂しさというものは、色によるものではないのだ。
山には、常緑の槇の木々が並んでるけれど、
秋の夕暮れは、やはり寂しい。
なるほど。
端正な筆は、
飛鳥井雅章。
お花は?
鶴首の紫交趾、
その品のある花入れに、
上品なピンクの椿、
曙椿。
添えた枝物は、
紅葉が綺麗な
花水木。
炉縁は、
おめでたい唐松模様の塗りのもの。
凛とした佇まいの棚は、
利休好みの、丸卓。
水指は、
祥瑞 捻り吉祥紋。
棗は、
久宝作
松喰い紋 向鶴。
待合には、
柿の絵賛。
秋の風情に、
なぜか柿って、
いいのよねー。
”ゆるやかに 雲流るる 秋の風”。
少し、クリスマスもね。
あちら側の山々も、
大分色づいてきました。
トクサの間に、
ホトトギスの花が。
トクサの線の間に、
千両。
琳派の絵のようだわ〜。
炭に火が入り、
よきお香の香りが。
釜が掛けられました。
真成(しんなり)浜松地紋 横倉嘉山 造。
炉開きのおめでたい席には、
主菓子の代わりに、
おぜんざい。
そこに添えられる、塩昆布も
スタンバイ。
みなさん、続々と到着。
ん、、、
なんと、
この帯は、?
ボッティチェリの
”ビーナスの誕生”??
しっかり、ヴィーナスのお顔が後ろに。
いつも、着物の世界をグーンと広げてくださり、
脱帽のYさま。
次も期待してます。
前もこんな感じ。
素晴らしいわー。
さてさて、先月の京大和茶会に続き、
ロンドンから日本文化を映像に撮って、
配信中のお二人がお越し。
茶室の向こうから、撮影。
ということで、茶室の正しい入り方を
今一度、実演。
後ろから、ささやいて、
援護。
さ、
”炉開きおめでとうございます!”
の総礼にて、
スタート。
廊下で座っているロンドンからの方々に、
お座布団をリレーでお渡し。
足が痛いもんね。
そして、今回から
姉の社中のT様が、
半東として、動いてくださいます。
ありがとうございます。
炉の中でお湯が沸く、
素敵な景色ですね。
そして、お善哉が
配られました。
お膳は、
こうやって受け取るそうです。
今年の小豆は、
丹波からの大納言新小豆だそうで、
粒が大粒で、
ほろっと、とろけて、
感動の美味しさ。
盛りも大盛りで、
お昼ご飯くらいありました。
お餅も、特注だそうで、
銭幸さんのお餅。
美味しかったー。
薄茶も、
秋らしいお茶碗で、
運ばれます。
先日の茶会で話題のものも。
こちらの茶碗は、
藤平三穂 造 、鞠川恵子 絵。
素敵なお二人のコラボ茶碗。
銘は、”吉祥六瓢”。
お二人のみずみずしい感性あふれる、
楽しい茶碗。
先月の茶会でも、人気でしたねー。
ここも、
たまらんわ〜。
小さな瓢箪、みっけ!
黒いバイキングのお茶碗も、
三個登場。
鴨川付近で、よく見かける鹿さん。
こちらの茶碗には、
鹿と紅葉。
お次は、
なんとも可愛らしいお干菓子、
登場。
和製 マカロンのよう。
ご一緒いただくKさまにお持ちいただいた、
吉村和菓子店の、”焼き鳳瑞”。
私がいただいたのは、こちら。
フランボワーズの香りが上品で、
でも口当たり軽く。
和菓子も、日々進化ですね。
りんごのドライフルーツも、
美味しくいただきました。
二服目のお茶碗は、
ご指名で。
ご自身作のお茶碗で。
こちらの京焼きのお茶碗も、
素敵でした。
佐々木昭一 造。
銘は、”秋草花”。
色味も上品で、
人気でした。
あちらの紅葉柄の着物も、
素敵。
バイキングの柄。
シュールで、可愛く。
ススキ。
なでしこ。
秋がたくさん。
いろいろなお話も、
楽しく。
棗と茶杓の拝見。
軽くてびっくり。
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