朝方もかなりな雨。
着物で来られる方々を心配した今年の初釜。
じっとりと雨に濡れた木々も美しく。
雲がどんどん切れてきて、
ついには青空。
裏の川には、ペアの鴨がふた組。
待合の力強いお軸は、
”寿老人”。
相国寺管長の梶谷宗忍老師の書。
お正月ならではのおめでたい花も豪華に。
30年以上の年月を経た翁と嫗。
年々、笑顔が溢れんばかりな感じがします。
こういう風に年を重ねたいわ〜。
スタンバイの茶碗たち。
子年にちなんだものもいろいろ。
個人的には、諏訪蘇山さんのが、気になる。
床では、花入とお花のみスタンバイ。
青磁の花入に、鶯神楽(うぐいすかぐら)とピュアなピンクの椿は、
太郎庵椿。
先月に続き、M様のお軸到着。
白梅の前で、笛を左手にちょっと空を仰ぐ乙女の姿。
初々しさにうっとり。
鏑木清方の”梅に振袖乙女”。
Mさまとご一緒に撮影。
新春にぴったりな床のしつらえ。
棚は、高麗卓。
華やかな水指は、鳴滝窯の城岳造。
上品な色にもうっとり。
お香合は、萩焼の岡田裕さんの”子”。
ちょっとリアルです。
見事な折り紙のネズミさんは、Uさま作。
毎年、干支の折り紙をお持ち下さいます。
可愛いー。
席入りして、まずはお楽しみの花びら餅。
中の餡をこぼさぬよう、一心不乱に
一気にいただきます。
中のごぼうが良いアクセント。
たまりません。
大きいです。
着物を汚さぬよう、結構毎回緊張。
濃茶は、茶入れから螺旋状に抹茶が出てきて
なかなかの量が入り、練って仕上げる感じです。
何人で飲むか考えて、
しっかり自分の分を全う。
皆様、時々床の美人画を見て、
談笑。
個性的な茶碗*2。
皮のはぎ合わせのようなお茶碗は、中田篤さんによるもの。
筒茶碗の方は、藤平伸さん作。
色も形も魅力的です。
おめでたいお干菓子も楽しみました。
打ち出の小槌にネズミさん。
ほっこり。
こちらもネズミさんが。
いろんな梅の茶碗も。
諏訪蘇山さんの平茶碗。
飲み終わったら、菊の模様。
ちなみ、私の今日も着物も菊模様。
年々、好きになる菊。
拝見も四品。
茶入、茶杓、仕服、棗。
と続きます。
お詰めの方は、四つを一度に持って、
正客に返します。
総礼で、お開き。
もう一度、鏑木ワールドを堪能。
新年から、素敵なお軸を見ることができて、
幸せ気分いっぱい。
今年一年、季節に寄り添う茶道の世界、
楽しませていただきます。
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