2020年6月11日木曜日

一服の薄茶と初夏色の主菓子 〜6月の月釜

昨日の朝は、梅雨入り一歩手前の晴れ間。

 三月初旬以来、久しぶりに姉の月釜に参加。

朝の庭の草花を愛でることから、スタート。




雨待ちの木々が、花や実をつけて

賑やかになってました。







実家の庭では地面を這うように咲いている、ドクダミ。

ここでは生存競争に負けまいと、茎がナガーーイ。

ブーケに使いたいくらいの魅力。




ガクアジサイにツユクサ。

青がみずみずしい。




可憐な花が素敵な二輪草。

分けてもらって、梅雨空の今朝

我が家にも植えました。

この花を嫌いな人は、絶対いないわー。

いい意味でも、万人受けすること間違いなし。




近寄るとますます魅力的なツユクサ。




青ピンクのホタルブクロ。

色もサイズ感も、最高です。




トクサが、なぜかいつも音符♬に見える〜♪。




人間界ではご法度の三密。

ここは良し!




涼しげな床のお軸と花。

滴水嫡凍(てきすいてきとう)。

説明を聞いていながら、失念。

イメージは、みずみずしくひんやり。

 花入れは、新たな船出、

コロナ後のニュースタンダードという感じで、

煤竹釣船で涼しげに。

斑入りの嶋葦、額紫陽花、二輪草、蛍袋、るり柳。

 そういえば、昨晩は、姉宅の裏の川辺に

蛍がたくさん飛んでました。

久しぶりに蛍を見た気がします。




すっきりなしつらえ。

棚は、桑小卓。

裏千家4代の仙叟(せんそう)好みだとか。

シュッと姿のいい水指は、安南写の細水指。

安南は、今のベトナムですね。

水色の棗は、浜千鳥が可愛い。

二二高棗で、山下泰園によるもの。




いい色だわ。




席入りもソーシャルデイスタンスを取って。







お点前は、マスク着用で。




今日は、それぞれお気に入りのマイ茶碗持参で。

Uさまは、藤平伸さんの味わい深い茶碗で。




Kさまは、キャラが立ったとっても魅力的な

中田篤さんのお茶碗。







Mさまは、自作の爽やかレモンちゃんのお茶碗。







可愛い。




こちらは、私がいただいたカキツバタの茶碗。

今年は、根津美術館もカキツバタ屏風を公開できず。

来年は、見れますように。




茶席が始まってから、ほどなく到着の主菓子。

働き方改革とやらで、配達は10時以降に。

作りたてをいただくのですが、

大きな菓子器から取り分けるのではなく、




個々に入った菓子器にて、

ソーシャルデイスタンスを取って、




いただきます。

 開けると、




なんとも、涼やかな主菓子、

日本原産のクレマチスの一種”風車(かざぐるま)”をかたどったもの。

クレマチスという大きいくくりの中に、

中国原産の鉄線、日本原産のかざぐるま、

とあるらしい。

昔々、縁日で買ってもらった、

くるくる回るかざぐるまにも形が似てて、

懐かしくもあり。




涼やか色とほっこりもっちりのお味に、

大感動。




二服目は、茶碗を熱湯消毒ののち、

好みの茶碗にて。




レモン色に抹茶が映える。







いい飲みっぷり!。




高台に、蝶々。

可愛い!




お道具拝見で、第一弾終了。

 お次のグループが席入り。







単衣の涼やかな着物も素敵。




少し硬めの表情で始まったのですが、







開けると、笑みが満開。










アジサイ柄の茶碗や、




白磁の自作の茶碗。




ひそひそと話すくらいは、いいよね。




こちらは、修学院在住の小児科医であり、

作陶家でもあり、白洲正子さんとも交流があった現在の匠である

加藤静允(きよのぶ)さん作。

Mさまご夫婦のお仲人だとか。

 京都は、本当に奥が深いわ。




二服目は、再び熱湯消毒の後

それぞれのお好みのお茶碗で

楽しみます。








いい笑顔!!







 いろんな、新しい基準を受け入れつつも、

常に心はしなやかに朗らかに。

来月は、夏らしいしつらえの月釜。

今から、めちゃくちゃ楽しみです。

2 件のコメント:

  1. 佐々木啓子2020年6月12日 6:28

    今回も、欠席したのですが、参加した以上に、臨場感ありです。梅雨とコロナと、ストレスにかこまれながらも、いいものですね、筒井先生にも感謝してます

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    1. 啓子さま。
      コメントありがとうございます。
      以前とは違うのですが、それも受け入れていくと、意外に楽しめるものです。次回は、ご一緒できますように!

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