2021年2月10日水曜日

”春暖青牛臥”はるあたたかにしてせいぎゅうふす〜2月の月釜

今月の月釜。

まずは、お庭を見てみると、

どんどん春めいているわー。



年を重ねて、年々好きになる梅の花。

白いのも可愛いし、



もちろんピンク色も良し。




青空にも、映えますね。



上品な白い椿も、開きかけの蕾が秀逸です。

さてさて、タイトルの青い牛のくだりは、、。



坐忘斎御家元から贈られてきたという、扇のお言葉。

出展は、李白集からのようですが、

茶席の禅語だそうです。

詳しくは、よくわからないけれど、

想像すると、、、

ポカポカと暖かい日差し、

のんびりと牛が寝そべる様が、なんか牧歌的で

ほのぼの。

気に入りました!

 そして、こちらにも。




鶴の香合の横に、”花暖青牛臥 松高白鶴眠”。

春の暖な日差しで、牛も寝そべり、松の上では、白鶴も眠っている??

こちらも、のんびり。

のんびりした空気感がなかなか味わえない、緊張感が抜けない昨今。

脳内だけでも、春のポカポカ&のんびりとしたいわ〜。

 さてさて、今日の月釜は

姉の友人であり、いつもご一緒させていただく彫金作家の

守家羊子さんの作品の数々のしつらえで、

茶席を楽しむ企画となっております。



ちらっと覗くと、

今日は立礼で椅子席での月釜。

 立礼とは??

明治5年春に、京都博覧会が開催されるのに際し、

海外の方々にも是非茶道に親しんでいただきたいと、

裏千家11代玄々斎が考案されたしつらえで、

80日間で、800人近くの方々に楽しんでいただいたとのこと。

明治維新から5年での試み。

改めて、当時の方々の意気込みに敬意を表します。



床には、”掬水月在手”。

水を掬うと、月は手の中にある。

なーんて、おしゃれな描写。

年々、月という存在にも惹かれます。



きりりと入った水仙。

花器は、姉がロンドンの我が家に来た際に行った

ポートベローズのマーケットで買った李朝の桶に、

羊子さんが、銀細工でリメイク。

なんとも、素敵に仕上がってます。



水指は、ノルウエー王室御用達のハーディラン社のガラス器。

そこに、蓋とツマミを羊子さんがプロデュース。



シルバーの茶杓、カットガラスの器の茶入れの蓋も。



今日は羊子さん自ら、半東さんとして活躍です。






主菓子がやってきました。



なーんと、もっちりのハート型。

金箔もちょこっと。

2月は、バレンタイン。

銘は、”ときめき”。

きゃっ。

こちらも、もちろん羊子さんのプロデュース。





ピンクの方は、中が赤白混合のつぶあん。



白は、こしあん。

美味で、かつ素敵。




こちらの蓋の金の飾りも、豪華で洒落てます。





茶碗も、2月ならではの筒茶碗もあり。
















質疑応答もいろいろと。

楽しい時間でしたね。







まだまだありますよー。



お干菓子も、可愛いさ炸裂。





スマイリー、スマイリー。



もっちり美味な黒かりんとうは、Kさまから。

横須賀の”いずみや”のもの。



SOUSOU *伊藤軒のアルファベットのそばぼうろ。



懐紙の上は、賑やか三昧。









立礼のお点前も、机の高さが高過ぎ、、とか、

なかなか大変なようですが、

正座が苦しい我々には、ありがたい席です。





美味しいお菓子をたくさんいただき、

しつらえの話もたくさん聞いて、



二服目も楽しみ、







楽しく、

楽しく、時間が過ぎ。






銀継ぎの模様も素敵な筒茶碗も拝見し、





桜で染めたお着物も拝見。

なんて、素敵。



美しいもの、美味しいもの、

免疫上がりますね。



お道具も拝見し、














蓋置きもいろいろなエピソードとともに、拝見。

最後は、鶴亀のなんともめでたいペアの御香合を拝見。







羊子さんの世界を、皆さんで満喫しました。



ご一緒できた皆さん、ありがとうございました。

 来月も、元気にお会いしましょう!

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