2021年7月15日木曜日

七月の月釜は〜雷神くんとコラボ。

 今年の梅雨入りは、なんと近畿地方は五月十六日。

かれこれ二ヶ月も

梅雨。

はー。

天気予報で今週は太陽マークが並んだので、いよいよ梅雨明けかと思いきや、

どんどん雨に塗り替えられ、

雷も添えられて。

でも、

昨日の月釜は、それも大歓迎。

だって、お軸がね。

五月の月釜に続き、今月もMさまコレクションより、

蕪村さま。

江戸中期の画家であり、俳人。

前回のお軸も、ほっこりのカエルさんにすっかり魅了されたのですが、

今日のも、もうそれはそれはほっこり。

梅雨明けなくって良かったくらいのお軸。







これです、これ。

詳しい方に読んでいただくと、

”閻魔王に勘当うけて、夕涼み”。

蕪村(夜半翁)。

雷坊や、なんかやらかしたのか、

叱られて、三味線をじゃんじゃんと弾いちゃう!って感じかなあ。

片足立てて、ちょっと反抗期なさまが、

可愛い。

 と、ここまで書いて、

待合から、行きましょう。




”雨収山岳青”。

梅雨が明けて、いよいよ山も緑濃く、

夏の到来、くらいの感じかなあ。




庭にぐんぐん伸びるトクサとシダ。

夏ですねー。




こちらは、イタリアの香りするMちゃん作のモザイクの花入れに、

私が持ってきたひまわりのブーケ。

イタリアとオランダ、、かな。









中待合には、”祇園祭”の扇子。

今、京都の街中で、鉾が立ってるけれど、

伝統の継承のためで、今年も見に行くことは叶いません。

でも、”疫病退治”の意味合いもあり、

なんとか叶って欲しいわ。







席入りの横には、こちら。

蒸し暑さで、蚊もどんどん元気に。




床の花は、

今まさに旬の”祇園守”と水引草。

シベの中まで真っ白。

気品漂う花にうっとり。







お軸の箱も、とっても貴重。

お軸とともに時を重ねた風格がありますね。




涼やかな主菓子は、ご一緒いただくKさま特製。







銘は、夏銀河。

七夕のイメージで、色も夏そのもの。




とっても美味しくいただきました。




暑くなると、お茶碗は平茶碗がメインに。




こちらは、書に詳しいUさまの説明を

みんなで聞いてるところですね。




雷坊やの話をしてたら、

雨がザーっと降ってきて、

そのうちに、

”ゴロゴロゴロ”。

タイムリーに、雷鳴が。

普段は嫌な雷だけど、

この日は、”待ってました!”ていう感じに。








外はどんどん暗くなり、雷ゴロゴロだけど、

”やっぱりきたねー”と歓迎ムード。







平茶碗は、暑い時期には冷めやすくて、

飲みやすい。

点てるのは、

きっとなかなか大変だね。










暗い中にも、祇園守の横姿、素敵です。








これは、きっと今作っているお茶碗について、

話してるのかなあ。

みなさん、今茶碗製作中ですもんねー。

 今日のお干菓子も、Kさま作。

紅白なでしこで、

見た目も可愛く、やわらくていい甘さ。

美味しい。














美味しくいただきました。





主菓子の銘も、短冊に。

爽やかですわー。










お茶碗の拝見もして、







個性的なお茶碗も楽しみ、




夏ならではの、ガラスの茶碗も。













私の二服目の茶碗、

飲み終わると、可愛い柄が。




織部もいいねー。












まだまだ空模様は怪しげ、

雷坊や、お友達も連れてきたかなあ。















上に船に乗った坊やが。

可愛い茶入れも拝見。




ほっこりの月釜もお開き。











雷も楽しい、月釜となりました。

それにしても、与謝蕪村のお軸、

魅力的でした。

 次回は朝茶だとか。

暑い夏は、早起きして

薄茶を味わう。

浴衣とか着てもいいですね。

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