昨年はできなかった初風炉の月釜。
今年は、いろんな工夫をして、
ゆく春を、味わうことが出来ました。
思いの外、雨が多い五月、
庭の木々は新芽が盛ん。
ツヤツヤの葉っぱがどんどんと。
梅の実たちが、たわわ。
さて、今日は数回に分けて、
集合。
できる対策はとりつつ、月釜を楽しむ工夫。
待合には、”清泉踊石上”。
どう読むのかはわからないけれど、
なーんか爽やか。
裏千家四代 仙叟宗室の好みだとか。
軽くて風薫る五月にぴったり!
蕪村柳蛙図 と箱書きが。
与謝蕪村のお軸。
さらっと書かれた柳の先に、
勢いよくジャンプ!する蛙さん。
ながーーく伸びた脚が、
可愛いよー。
わー、ほっこり。
マスク越しでも、笑顔。
なんとも、爽やかカラー。
千本玉寿軒の”唐衣(からごろも)”。
偶然見かけたエリザベス女王の装いも、同じ色。
五月の色かなあ?
次のグループも入られて、
蕪村のお軸を楽しみながら、初風炉のしつらえも楽しみ、
お軸は、少し時間が経ち、
床に馴染んできました。
お軸には、
”ゆく春や 水も柳のいとになる”。
細長い柳、
そのながーい葉っぱの先にジャンプするカエルさん。
水の流れ。
そして、お軸の細長い形に、
五月の風を感じて、
そしてどこかコミカル。
蕪村の人となりを感じます。
江戸中期の俳人として有名ですが、
芭蕉を尊敬し、旅を愛し、文人画家としても
池大雅と並び称されたとか。
詳しいことはよくわからないけれど、
筆を持って、サラサラと
俳句、漢詩、柳とカエル、
リズミカルに書いたような感じがします。
重苦しいこの時期を、
軽やかに、
走り抜けましょう。
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