2013年11月9日土曜日

どっぷり”芸術の秋”@京都

昨日は、朝早くに京都に行き、三つの美術館を堪能してきました。




天気にも恵まれ、青空がまぶしい。




ここ数年は、特に川沿いの桜の紅葉が鮮やかだとか。

近頃は、冬がきっかりと寒いのが良かったのでしょうか。

季節がしっかりとやってくるのは、やはり自然界には、

大事なのでは。







まず最初のお目当てはこれ。




朝の光がさんさんで、山はちょっと霞んでいて、きれい♪




京都市美術館、中はこんなに素敵。

映画のセットにも、ぴったりね。きっと。




朝早かったので、まだそんなに混んでいなくて、

ゆっくり楽しめました。

 竹内栖鳳は、明治十年代にキャリアをスタート、この世を去る

昭和17年まで、京都を中心に日本画会の重鎮であり続けました。

従来の画風にとどまらず、特に1900年に訪れたパリ万博を始め、

ヨーロッパ各地の歴訪経験をも生かしつつ、

常に自分らしい画風を追求してきました。

 むつかしい事はわかりませんが、

やはり生の絵は、すごい。

特に動物の絵は大好きで、ライオンの絵などは、

ふわっとした毛並みが、見て感じられるほど素晴らしい。

 カメラがNGなので、図録より数点。

時代を四分割して、展示されております。




こちらは、明治20年に書かれた”龍神渡御の図”。

二条城の神泉苑に奉納された絵馬。

よーく見ると、なかなかユーモラスです。





大好きな動物ものの一枚、”百騒一睡”。

右側半分に、三匹の子犬と母犬とおぼしき洋犬が目をつぶっています。

そこに、雀が三羽。




左側には、稲藁に群れる雀たち。

雀は好みの画材だったようで、

良く描かれています。




”枯野狐”。

狐の毛がふわふわっとしていて、書き込まれた三日月と草が

素敵なバランス。




雪中噪雀図。

同じく雀もの。

子供の頃、砂遊びをする雀を、ずっと眺めていたことを

思い出しました。







ヨーロッパを訪れたあと書かれた、”大獅子図”。

絵なのに、立体感があるような見事な毛並み。

全体色がセピア色で、逆に迫力を感じる秀作。

大きさも圧巻です。

これ以外にも、ライオンの絵はたくさんあり、

とっても魅力的です。




こちらは、東本願寺の天井画を以来された際に、

描いた天女の作品のうちのひとつ。

今までにない試みで、モデルを使いデッサンがおこしたものでしたが、

結局天井画は、仕上がらなかったようです。

背景に使われた青色は、他の作品にも良くみられていて、

もしかして、好みの色だったのでしょうか。




こちらも、大好きな作品”熊”。

なんとも、キュートな熊が

全面に描かれ、思わずにっこりする作品です。




こちらは、またまた”喜雀図”。

金箔に、生き生きと雀が描かれ、なんとも愛らしい。




こちらは、数少ない人物画のひとつ”絵になる最初”。

なんとも、ストーリーを感じる一枚。

先ほどの天女図のモデルのため、呼び寄せた女性モデルの急逝により、

二人目のモデルを呼んだのですが、なかなか着物を脱げず、、

というさまを描いたもの。

実際にみると、ふすまの地模様までも、

立体的に描かれ、最初は生地を貼ったのか?と思う程。

やはり、実物はすごい!!




こちらは、”日稼”。

妙に遠近感がないので、逆に魅力的です。

着物の藍色も、素敵です。




こちらの風景画も、青色が効果的で、

ぼうっとしているけど、なぜか暗くない、

大好きな作品です。




”おぼろ月”。




”秋興”。

晩年の作品、文句無く素晴らしい!!

 結局二時間弱堪能しました。




北山通りにて、表千家の茶道具の展示を見て、

ちょっと午後の予習。

 松ヶ崎の”おおさこ”さんで、超美味のちらし寿司をいただき、

もう一つの目的地へ。








格子の向こうに見えるのは、”樂焼 おちゃわん屋”とあります。




千利休が愛した”楽茶碗”。

十五代続く、楽家の秋の展示を見に行きました。

テレビのプロフェッショナルでドキュメンタリーを見てから、

是非本物を見てみたい、、と思っておりました。

初代長次郎の黒茶碗を始め、逸品揃い。

絶妙の大きさ、手に載せたらきっとちょうどいい感じ。

秀吉、利休、、、そんな時代からの品々がまだ見れる事に、

感動です。

 ただ、私の貧困な知識では、まだまだ理解が浅い、、、。

もうちょっと歴史のお勉強が必要と実感。

 さて、三つの美術館を見て、もうお腹いっぱい。

でも、もう一つこの日はやりたいことが。









国際会議場付近を通り、




 姉宅に行き、お庭の木々を少しいただいて、

秋のリースを作る事に。

使ったのは、あじさい、あんず、まき、しろやまぶき、さざんか、

かくれみの、樫の木、などなど。




出来た^^




玄関先に、吊るし完成。



名残の秋を感じるリースがで出来上がりました。

季節は着実に前へ進み、今年も残すところ一ヶ月半あまり。

日が暮れるのも早い、人恋しい秋です。



2 件のコメント:

  1. お久しぶり!!
    で、とてもとても素敵なリ-ス!!! チアキさんらしい~。YNPARISより

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  2. YNPARISさま。

    ありがとうございまーす。やる気出ます^^

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