2017年12月14日木曜日

師走の月釜 趣向は”事始”

凍える寒さの京都、昨日は花街のあちこちで

芸妓さん&舞妓さん達の”おめでとうさんどす”が聞こえる

”事始め”の日。

 今年最後の姉宅での月釜も、”事始”。




きりりと寒いながらも、すっきりと晴れた青空は、嬉しい。




下の庭も、枝にはもうあちこちで芽吹き。




綺麗に水打ちされたお庭に、千両が見事に花をつけ、




日が差すと、影も美しく。




日本は、クリスマス終わって、すぐにお正月。

行事が目白押し。




先月の点心のお品書き。

ほっこりのイラストが、素敵です。




11月は、茶道のお正月の炉開きでしたね。




さてさて、順番に水で清めて入室。




主菓子は、”ルドルフ” 幸楽屋作。

一つ一つ表情が違い、ほっこりほっこり。

昨年は真っ白だったそうで、今年は少し黒っぽくなって

よりルドルフらしく。







釜の湯気が心地よく。




いつもいつも着付けでお世話になる臼井さま。

藤平伸さん作のお茶碗を、お持ちいただき

皆様で楽しみました。




娘さんの藤平三穂さんの干菓子器の”まめ重箱”。

三穂さんらしい繊細で上品な仕上がり。










金平糖は、信長ゆかりのもの。

ずっと口の中で楽しみたい上品な甘味。




季節ごとのしつらえを楽しみ、客としての所作を学ぶ場であり、

質問もどんどん出て、楽しい時間となっていきます。




極上の茶碗でいただく薄茶は、殊の外美味しく。







薄器は、チェコ製のガラスに、同席の守家羊子さんが

蓋を制作。

ピタッとはまっていて、感動。




茶杓は、銀杏蒔絵。




酉年も、あと少し。




お軸の力強い字は、”日々無事”。

相国寺官長の大津櫪堂(おおつれきどう)によるもの。

ぽってりとしたフォルムと雪のような釉薬が魅力の花入は、

六代清水六兵衛によるもの。

お花は、お庭に多々ある椿の中でも、

とびっきりの美人の”御前の雪椿”。

ふっくら加減が絶妙な蕾。

数枚の葉を残した蝋梅を添えて。




ご一緒いただいた皆様。

私は、お気に入りの紬を着ました。




毎回、皆様の帯もとっても素敵です。







私の帯は、姉が用意してくれました。

グリーンの水玉模様の紬にも、ぴったりの色。

 来年は、もう少し着付けも進歩したいわ。

今年一年、お泊まりから着物の備品等々、

たくさんお世話になった姉にも感謝感謝。

 日本の文化の、奥深さにも魅了されて、

学びはまだまだ続きます。

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