2019年10月10日木曜日

名残のしつらえ 10月の月釜

朝は、かなり気温が下がり10月らしい空気感。




百点満天の青空。




少しずつ、色づいた木々もあり。







秋海棠(シュウカイドウ)も可愛く咲いてます。




名残の月ならではの、しつらえを準備段階から撮影。

藁灰(わらばい)は、名残の10月のしつらえで、

恐ろしく準備に手間がかかるそう。

藁を炭化させて、ほぼ同じ太さのを一本ずつ

地道に並べていく作業。

3時間以上ピンセットで準備するとのこと。

気が遠くなります。

 一旦場所を待合に。




すっきりした美人な字が並ぶお軸は、姉の書道の大師匠の天方景雲筆。

やはり”月”がこの時期入りますね。







今日の月釜は、”ダリア会”というグループなので、

自宅からダリアのプチブーケを持ち込みました。

 さて、床は。




壁に映る影も素敵。

白磁八角のすっきりした花入に、

野路菊、秋丁字、桜蓼(たで)。

お軸の表装の色ともバッチリ。

今までで、一番好きな組み合わせかも。




野路菊は、葉っぱが白い縁取りで可愛い。



準備段階で、主菓子を撮影。

銘は、十三夜。

色がほっこりのお月様色。




名残にふさわしい茶碗が並びます。




詫びたものに囲まれて、ちょっとカラフルな”さざれ石”のお干菓子。

今たけなわのラグビーW杯での”君が代”を彷彿させますねー。





ひょうたん柄の菓子器に、”もしほ草”というお菓子。

甘い高級な都こんぶのような感じでした。




真っ赤になった炭を投入。




藁灰の上に赤い炭。

しつらえが整っていきます。

この月は、お道具も割れたり欠けたりのものが好まれるようで、

水指も金継されてます。




釜がかかり、もう直ぐ皆様席入り。




いつも着付けで手伝っていただく臼井さま。

先日の書道展で賞を取られたので、ブーケをお祝いに。

お花を持って撮る写真は、格別ですね。

 さて、席入りして名残の月釜が始まりました。










もっちりした主菓子は、中に栗がころっと。

秋の喜びがみっしりと。




お菓子の下から、赤とんぼが。

ここにも楽しみが。




皆さまの着物も、抑えめの紬が多かったです。

しっとりと素敵。










月といえば、うさぎ。

うさぎの茶碗も人気です。




赤の茶碗も、やっぱり人気。













京焼きの茶碗が、ちょっとマイブーム。

二服目は、こちらで頂きました。







しっとりした月釜もお開き。










来月は、茶道のお正月の”炉開き”。

おぜんざいも楽しみ。

着物も、一気に華やかになりますね。

今年ももうあと二ヶ月半。

 週末の台風が、穏やかに過ぎますように。


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