もう三日経って、そろそろ書かねばと焦って書いております。
祝日だった二十三日、晴天に恵まれて、
もう数ヶ月前からたくさんの方々が関わった、
大プロジェクトのようなお茶会が、
仁和寺の中の重要文化財である二つの茶室にて、
執り行われました。
光格天皇のご遺愛の茶室の”飛濤亭(ひとうてい)と、
”遼廓亭(りょうかくてい)”。
飛とうていは、天皇の茶室であるので、躙口はなくて、
小高い築山にあるので、明るい開放感あふれる茶室となっています。
きっとこの茶室で寛がれたんだろうなあと
当時を偲んでしまいます。
なぜか、マリーアントワネットのプチトリアノンを思い出しました。
りょうかくていは、尾形光琳&乾山兄弟ゆかりの茶室。
もう、琳派好きにはたまらないほどの幸せ。
私の役目は、受付のウエルカムフラワーと、
りょうかくていに、お花を飾ること。
もう一度、琳派を勉強して、
琳派は、モチーフとして、丸いものを好んで用いたこと、
華やかであること、
そして、季節は晩秋。
ということで、お花は丸いポンポンマムやダリア、
そして紅葉のような色の蘭を選びました。
まん丸のマムが、2種。
”影法師”という名前のダリア。
めちゃくちゃ大きいお顔の花です。
オーダー入れていたダリアの”朝日手毬”。
少し小ぶりだったのですが、
りょうかくていの茶室に飾るには、
ちょうどいいサイズでした。
添えに使ったスプレーマムも、いいアクセントになりました。
紅葉の色のような蘭も、
彩りを添えてくれました。
朝、四時起きで一路仁和寺へ。
ぼうっとしながらも、
受付近くに、お花を生けました。
桶には、琳派を意識したお花を。
紅葉もちょうどいい時期に。
風が吹くと、松から松葉がハラハラと。
なんて、綺麗。
茶室の中の写真がNGなので、
茶室での素敵な時間が、
表現しにくくて、
なんとも無念、、。
六十人ほどのお客様を、入念なシフトの下、
お迎えからガイド、そして茶室へいざない、
時々、グループLINEでまめに連絡取りつつ、
完璧なアシスト。
本当に素晴らしい。
来られた皆さんは、ゆったりと二つの茶室と、
途中の景観を楽しまれたようです。
写真がなかなか少ないのですが、
ちょうど到着のグループは、
撮影できました。
途中、飛とうていまでの道を
少し散策。
見事な苔。
前日の雨が良い仕事しましたね。
瓦に、”仁和寺”とありました。
飛とうていには、
今回のイベントのスタッフであり、
ろくろ師であり、
現代アートのアーティストでもあるYさまの
ほっこりの作品が。
外からだったら、撮影いいかなあ。
茶室の中にも、さらにもっとほっこりの作品群が。
残念ながら、写真撮れませんでした。
お昼の休憩は、
リフォームが済んだ松林庵にて。
こちらは撮影オッケー。
柿傳さんのお弁当に、可愛いカードが。
なんと、
あっという間に食べたので、
お弁当の写真、
なし。
素敵すぎるスペースで、
しばしゆっくりさせていただきました。
再び、りょうかくていに戻り、
庭を撮影。
無事、事故もトラブルもなく、
こられたみなさんが存分に楽しまれた茶会。
光格天皇も、光琳&乾山兄弟も、
ちょこっと、訪れていただいたかなあ。
心豊かな晩秋の一日となりました。
*補足)
茶室の写真は、NGだけど、
主菓子の写真くらいならいいよね。
ほっこり可愛い蕪の主菓子。
見た目も、味も最高でした。
関わった皆さん、
本当にお疲れ様でした。
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