寒いながらも、日差しが眩しい今日の京都。
お庭に差す光も、明らかに先月より強く。
椿も、続々と開花。
つくばいの氷は、なかなか溶けないけれど、
下庭の蝋梅は満開。
梅の蕾も、ぷっくりと。
待合のしつらえは、甘い水仙が春の香り。
”彩凰舞丹雪”とあります。
雪の舞う中、鳳凰も舞う??という感じかなあ。
建仁寺益州和尚の筆。
根来塗りの桶に入った水仙は、
足元を唐子たちが、仲良く支えてはります。
中待合では、火鉢で暖をとって頂く準備。
今日は、”一粒万倍日”(いちりゅうまんばいび)。
暦の上でも、運の良い日だそう。
先月の月釜。
花びら餅が美味しかったわ〜。
(食の記憶は、強し)。
ちょっと暖かな日差しのもと、手と口を清めて
席入り。
床のしつらえ。
お軸は、徳禅寺の了庵和尚の筆による ”白牛雪山飽美味”。
意味は、各自想像してみました(笑)。
何が美味しいのかは、不明です。
お花は、ちょっと蕾が膨らんだ山茱萸(サンシュユ)と
ぷっくり蕾の椿は、”鶴亀椿”。
めでたいことこの上なし!な名前。
花入れは、河井寛次郎造の”草花紋”。
この時期にピッタリな色合いです。
そばの出前のような、段々で運ばれてきた主菓子。
下の段から数を勘定して、黒文字を差し込んで、
次の人に回します。
開けてわーっとなったのは、
こちらだったから❤️。
今日は、セントバレンタインデー。
ハロウインもクリスマスも、バレンタインもしっかり乗っかります。
鶴屋吉信製の”想いがさね”。
ちなみに、中はチョコではなくしっかりアンコでした。
いろんな茶碗が登場した中、
私のは、三つ葉のクローバー。
春ですねー。
いろんな質問も飛び交い、和やかな時間。
お干菓子は、まめや萬久のチョコと抹茶のお豆と、
夏みかんのゼリー。
この時期しか使えない梅のお茶碗は、清水六兵衛造。
この時期嬉しい筒型の茶碗は、
ほんのりハートの柄。
香合は、犬かなと思ったら牛でした。
梅の時期は、牛だそうです。
薄茶用の茶入れは、薄器と呼ぶそうで、
こちらは、坂下秀二郎造の”金輪寺”。
晒しに乗せて拝見するお道具もあるそうで、
水注ぎに使う梅の柄のお道具も、
回ってきました。
拝見したお道具は、おつめの方が正客に返して、
正客が両方を抱えて、
亭主に戻して、
総礼して、お開き。
丸い円卓が、今日の一番のお気に入りです。
卓は、じょくと呼びます。
”じょく”なんですねー。
今日ご一緒の皆様。
姉の帯は、”伊勢海老”ですわ〜。
三穂さんの帯が、特に今回目を引いたので、
撮影させていただきました。
染織家の”三浦景生”さんによるもの。
惹きつけられる色合いと柄です。
まだまだ未知の魅力がいっぱいの茶道の世界。
三月が待ちどおしいです。
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