2013年10月21日月曜日

美術館三昧@京都

 昨日は、まとまった雨となりましたが、

以前からずっと楽しみにしていた展示をみるため、

京都へ。






最近マイブームの”琳派”。

ここ細見美術館は、伊藤 若冲を始め、俵屋宗達、尾形光琳など

琳派作家の優品を数多く所蔵することで知られています。

 初代細見 良氏は、1901年兵庫県 浜坂町の農家の生まれ。

尋常小学校を卒業するころ、父が事業に失敗、

これを契機に、単身大阪のに奉公にでて、

毛織物会社の見習いから財をなし、24歳で独立。

その後、大々的に事業を拡大し、その資金を元手に、

古美術の蒐集に乗り出したのが、ここのコレクションの始まり。

幼少のころ、近くの禅寺に行き、そこの老僧の話を聞くのが楽しみだったとか。

”人の三倍働かなければ、えらくはなれない”

その言葉を支えに、生きて来たとか。

 現在の館長、良行氏は三代目。

細見美術館は、開館15周年。

今回は、特に優品が多い”琳派”中でも、神坂 雪佳の作品を中心とした

展示となっています。

 まず、展示をみる前に、屋上にある茶室を見学。




コンクリートの壁にも、ホトトギスの花が。




ビルの屋上とは思えない空気感。










”萬里目前境”???で合ってましたっけ。

一緒に行った、姉の解説を聞いたのですが、意味は失念、、。










展示は全て撮影禁止なので、荷物をロッカーに預け、

手ぶらでゆっくり鑑賞。

 一部の絵は雑誌”和楽”より。





こちらが、私が一目惚れした雪佳の”金魚玉図”。

金魚鉢の中の金魚を真正面から、こんなにユーモラスに描くなんて。

琳派特有のデフォルメと簡略、デザイン性。

もうすっかり、はまってしまいました。

野草の絵もたくさんあり、その全てがただただ美しく、うっとりです。

実物を見れて、幸せ。







雪佳を始め、鈴木其一 、酒井抱一など、琳派の優品がたっぷり、大満足でした。

 その後、国立京都博物館へ。

明治政府が国家の威信をかけて築いた、、その意気込みが

十二分に感じられる、素敵な西洋建築。









今回のコレクションは、”清朝陶磁”のコレクション。

膨大な数で、最後はもう好きかきらいか、、で見てました(笑)。

でも、英国のスポードやウエッジウッド、ドイツのマイセン、フィンランドのアラビカ、

全ての元はここから、、、という気がしました。

 が、今日の狙いは実はこの中にある茶室"堪庵”での

ミュージアム茶会。

姉が今はまっている、”日曜美術館”のイケメン司会者”井浦 新”さんを

かこんでの、お茶会。

普段は博物館の展示物をお道具として、ふんだんに使う、、という贅沢なもの。

 詳しい事はわかりませんが、たとえば、お軸は、

平安時代の藤原今任撰の”和漢朗詠集”の一部を

表装したもののようです。

”和漢朗詠集” 昔、習ったような気がします。

大変貴重なもの、、ということだけは確かです(汗)。

 写真をとれず残念ですが、貴重なお道具に囲まれ、

イケメンのお話をまじかで聞けて、

ご褒美の時間となりました。

貴重なお道具に囲まれているのにもかかわらず、

出席の奥様方の視線は、新さまに、集中(笑)。

イケメンもつらい、、ところです。

 茶会が終わり、外に出ると、雨もあがり、しっとりとした

空気感が心地よい夕方となりました。







周りの山々にかかる霧なのか雲なのか、いい眺めです。




博物館の噴水の前で、じっと考えるロダンの像にご挨拶し、

あたりを散策。










やたらと、開けた街並、ここの通りは”大和大路”。

そして、そこには、




豊国神社。

江戸、徳川の時代が終わり、やっと立てられた豊臣家をまつる神社。

その際、あたりの建物は立ち退きとなり、

とても見通しの良い、景色が出来上がりました。

 タクシーで、祇園に移動。
















すぐにドラマでも撮れそうな素敵空間を散策し、




夜はとてもリーゾナブルなお値段で夕食がいただける”燕楽”にて

美味しい夕食をいただきました。























お腹いっぱい、頭は琳派やら陶磁器やら、、、こちらも飽和状態。

 大満足な日となりました。

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