アヤメ科のお花は、本当に悩ましく。
育つ立地でいくと、カキツバタは水中に生える。
渇いた土で育つのが、アヤメとイチハツ。
その中でもイチハツは、花弁の中央に白い毛が多数、、。
しかも、アヤメ科の中で、
最初に咲くので、イチハツ 一初 でも私に馴染みがある漢字は
鳶尾。
花菖蒲は、湿地で生えて、花弁の中央に黄色い筋。
英語だったら、Irisでひとくくりにしそうな。
ということで、今日のお花はイチハツ。
キリッとした青い色が五月の空を連想させます。
お軸は、”明歴々”。
禅語で、対句は”露堂々”。
意味は調べたのですが、自分にはしっくり来なくて、、。
あえて、説明はひかえます。
きっとそれぞれの解釈があって良いのでは。
この日の空は、風薫る五月。
爽やかさマックスです。
そして、今回特に気に入ったのが、
待合の花入れ。
竹を半分に割いて、くるっと曲げて作ったもので、
”のし竹”というのだとか。
お花は二人静と立浪草。
涼やかですね。
今月から初風炉。
シュッとした棚は、四代目の家元仙叟(せんそう)好みの
桑子卓、下のとても狭いところに
ごくごく薄い建水が格納されてます。
棗の上の蒔絵に見覚えが、、。
一度ワークショップで教わった香道の”源氏香”の中の
”松風”のマークでした。
五回のお香のうちに、2&3、4&5が同じお香という意味でしたね。
主菓子は、”唐衣”。
在原業平の和歌からの引用で、
和歌の頭の字を読み合わせると、”カキツバタ”。
粋な句でした。
綺麗な水色の中に、つぶあずき。
美味しくいただきました。
初だしの諏訪蘇山の青磁。
とっても軽くて、飲みやすい茶碗でした。
いつもこの時期にベルギーからお越しのカールさん。
昨日は、お能を鑑賞されたとか。
日本文化の知識も豊富で、
我々もしっかり勉強しないとね。
信楽の浅い茶碗も素敵でした。
ぐんまちゃんのお干菓子も。
金沢は萬久の磯豆は、目にも鮮やかな藤の花が描かれてました。
茶杓は、大徳寺高桐院の”一聲”(いっせい)”。
ホトトギスの鳴き声のことだとか。
いよいよ初夏の到来。
爽やかな五月は、嬉しいですね。
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