2019年5月9日木曜日

アヤメか、カキツバタ? いやイチハツです。〜五月の月釜

今月の月釜は、五月なので床のお花は、




アヤメ科のお花は、本当に悩ましく。

育つ立地でいくと、カキツバタは水中に生える。

渇いた土で育つのが、アヤメとイチハツ。

その中でもイチハツは、花弁の中央に白い毛が多数、、。

しかも、アヤメ科の中で、

最初に咲くので、イチハツ 一初 でも私に馴染みがある漢字は

鳶尾。

花菖蒲は、湿地で生えて、花弁の中央に黄色い筋。

英語だったら、Irisでひとくくりにしそうな。

 ということで、今日のお花はイチハツ。

キリッとした青い色が五月の空を連想させます。




お軸は、”明歴々”。

禅語で、対句は”露堂々”。

意味は調べたのですが、自分にはしっくり来なくて、、。

あえて、説明はひかえます。

きっとそれぞれの解釈があって良いのでは。




この日の空は、風薫る五月。

爽やかさマックスです。










そして、今回特に気に入ったのが、

待合の花入れ。

竹を半分に割いて、くるっと曲げて作ったもので、

”のし竹”というのだとか。




お花は二人静と立浪草。

涼やかですね。




今月から初風炉。




シュッとした棚は、四代目の家元仙叟(せんそう)好みの

桑子卓、下のとても狭いところに

ごくごく薄い建水が格納されてます。




棗の上の蒔絵に見覚えが、、。

一度ワークショップで教わった香道の”源氏香”の中の

”松風”のマークでした。

五回のお香のうちに、2&3、4&5が同じお香という意味でしたね。




主菓子は、”唐衣”。

在原業平の和歌からの引用で、

和歌の頭の字を読み合わせると、”カキツバタ”。

粋な句でした。




綺麗な水色の中に、つぶあずき。

美味しくいただきました。




初だしの諏訪蘇山の青磁。

とっても軽くて、飲みやすい茶碗でした。







いつもこの時期にベルギーからお越しのカールさん。

昨日は、お能を鑑賞されたとか。

日本文化の知識も豊富で、

我々もしっかり勉強しないとね。







信楽の浅い茶碗も素敵でした。





ぐんまちゃんのお干菓子も。




金沢は萬久の磯豆は、目にも鮮やかな藤の花が描かれてました。
















茶杓は、大徳寺高桐院の”一聲”(いっせい)”。

ホトトギスの鳴き声のことだとか。







いよいよ初夏の到来。

爽やかな五月は、嬉しいですね。

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