2011年12月22日木曜日

Rihanna から ”マイスタージンガー”へ。

火曜日の夜行った、Rihannaのコンサート。



私にとって、初O2アリーナ。

でっかい!

23、000人収容できるとか。

二年前に急死した、マイケルジャクソンのコンサートも、

ここで行われる予定でした。

中は、


 広い。

テニスの試合、バレエ、オペラ、様々なイベントに対応。

まさに多目的ホールですね。

 上から二番目の席でしたが、結構よく見えました。

若い子ばっかりと思いきや、似た世代の方も多い。

一番目立つのが、若い女の子。

圧倒的に女子に支持されているよう。

 Rihannaは、バルバドス出身の23歳。

今年UKでは、シングルNO1ヒットを誇るとか。

こちらで人気の番組(昔あったスター誕生のような番組)Xfactorで、

ゲスト出演し、その言動が問題となったり、

過去にはDVでニュースになったり、、とお盛んな若干23歳。

 彼女について詳しくは知らず、コンサートに来たわけですが、

ほとんどの歌は、聴いたことのあるものばかり、、。

車の運転中は、もっぱらラジオ派なので、

いつのまにか、耳にしていたようです。

SOS, Umbrella, Don't stop Music, Rude Boy, we found Love,,,

後で、ユーチューブで確認して、やっと曲名が判るという次第。

 なかなか乗りのいい曲も多く、詞の内容はきわど系も多いけれど、

今どき女子にうけそうなメッセージも多いかな。

興味のある方は、ユーチューブでチェックして下さい。

we found love は、私のお気に入りです。

 のりのりのコンサートの二日後、昨晩はオペラを見に、

ロイヤルオペラハウスへ。




”ニュールンベルクのマイスタージンガー”がその題名。

オペラはバレエよりも、若干料金が高く、しかも我が家の定位置の席はとれず、

さらに上の席。

それでも、まあ14ポンドなので、文句は言えません。

 今回はめずらしく下調べ。

実は、この”マイスタージンガー”という題名、なんだか昔聞いたことがある。

ユーチューブで調べて、判明。

中学生の頃、吹奏楽部で演奏していた曲名でした。

おーなつかしい。

マイスター、ドイツ特有の手工業の親方、あるいは匠のことですね。

そしてジンガーは、歌手。

ドイツ語のSはZで読むので、シンガーではなく、ジンガーですね。

 上演時間をチェックして、唖然。

5時開演で、二回の休憩を挟み、終わるのが10時45分。

そんな、、、。

 会場に入り、叉びっくり。

いつものオペラより、さらに年齢層が高い。

平均68歳くらい?

5時間45分の長丁場、みなさん大丈夫?と思いながら、席につきました。

前奏はいきなり、耳に慣れたTUNEで、ちょっとわくわくします。

さー始まるぞーという感じ。

 簡単なあらすじは、、。

ドイツの作曲家ワーグナーの唯一の喜劇。

金細工師ポグナーは、ヨハネ祭の歌のコンテストの優勝者に、

娘のエーファと結婚させる、、という約束をします。

娘のエーファは、実は教会で偶然出あった若い騎士ヴェルターに一目ぼれ、

ヴェルターも同じ思いで、二人は恋に落ちます。

 このヴェルターがかなり立派な体格で、若い??なので、

ビジュアルに”かなり”左右されやすい私は、この時点で混乱。

ヴェルターは、エファーと結婚したい一心で、歌合戦に出馬を表明。

とりあえず、マイスタージンガーの審査員の前で歌うのですが、

エファーに恋心を寄せる、町の書記係べックメッサーに

ことごとく批判されます。

マイスタージンガーには、様々な規則がある、、というところが、

いかにもドイツらしい。

第一幕は、この作法の説明、等々で、不覚ながらこの時点で、熟睡。

85分の第一幕が無事終わり、休憩。

 時間はちょうど夕食時。

簡単な軽食が、かなりな価格でバーコーナーに売り出されるので、

あらかじめ買って、持ち込むツワモノがたくさん。

階段やいろんな場所で、座って食べる人多々。

ロイヤルオペラハウス、、、の雰囲気は、すっかり台無しです。

 第二幕は、歌合戦に出れないとわかった二人は、駆け落ちを考えます。

そこに、このマイスタージンガーの重鎮のような存在の、くつ職人

ハンスザックが現れ、二人を止めます。

(ハンスザックは実在の人物のようです。)

そして、この夜自分に恋の歌を歌いに、べックメッッサーがやってくると知った

エファーは、自分の代わりに、乳母のマクダネーレを寝室に行かせます。

恋の歌を、必死にエファーの寝室に向かって歌うべックメッサー。

マクダネーレに恋心を抱くダフィトは、勘違いし、

バックメッサーをはげしく殴打。

その騒ぎで街の住民も起きて、大騒ぎ。

一応喜劇なので、ここからどたばた。

 無事第二幕終了。

第三幕がノンストップで125分、、それに備え、トイレも大混み。

第三幕は、ハンスザックの靴工房から。

結婚衣裳を着たエファーが、靴があわないと現れ、

同時に、実はハンスをずっと慕ってきた、、と告白。

エファーはヴェルターを好きだったはず、、。

女心は、複雑。

ハンスは、妻子がいましたが、妻はすでに死去、男やもめ。

でも、そこに現れたヴェルターとのやり取りから、やはりエファーは

ヴェルターのことが好きなんだと確信します。

ハンスは、この二人をなんとか結婚させようと

心に決めます。

 素晴らしい夢を見たと言うヴェルターに、

見た夢を歌にするように、促します。

アドバイスを色々して、明日の歌合戦に備えます。

 歌は、なかなかきれいなテノールで、よかったです。

さて、その歌詞を紙に書き取ったハンス。

エファーとヴェルターは、とりあえずその場を後に。

 そこに現れたべックメッサー。

机の紙の歌詞を見て、そっとポケットにしまいます。

それを見つけたハンスが、問いただします。

が、”その歌を明日歌合戦に歌っていい、、”と許可を出します。

そこに、ハンスの策略が。

 翌日、歌合戦が始まります。

広場では、靴屋職人、仕立て屋職人、パンや職人、

それぞれが、一丸となり、自慢の歌と踊りを披露。

これが、なかなか素晴らしい。

いかにもドイツらしい服、しぐさ。

特に衣装の色がいい。




 歌合戦が幕開け。

ハンスの詞をもらい、優勝は自分に間違いない!と自信満々のべックメッサー。

が、歌はうろ覚えで、しかも自分でつけたメロデイーも、全くいけていない。

おまけに歌詞がとんでもない間違いだらけで、とても求婚の歌にならず、、。

まあ、喜劇なので、”楽園に招かれて乙女を勝ちとる”という部分が、

なぜか”庭で首を吊る”、、という具合で、

すっかり群衆の笑いもの。

 そこでハンスは、この詞はべックメッサーが盗んだもので、

本当の作詞をしたのは、この人だ、、とヴェルターを登場させます。

マイスターの資格をもらえなかったけれど、歌わせてあげてほしいと

依頼。 認められて、ヴェルターが歌い始める。

そのテノールの素晴らしい歌声に、群集も絶賛。

しかも優勝も勝ち取り、めでたくエファーとも結婚。

というハッピーエンド、、、なのですが、そこはドイツ語喜劇。

これでは終わりません。

エファーの父親が、ヴェルターにマイスターの称号も与えると

メダルを首にかけようとしますが、ヴェルターは

そんなものはいらない、、と拒否。

 ここで、やっと幕が下りる、、と内心ほっとしていた私。

”くれるというのに、早くもらって!”と心で叫びます。

 エファーの父親が、

”栄華を誇ったあの神聖ローマ帝国も、滅亡してしまったが、

わがドイツ国のマイスター、、芸術は永遠だーー”

”ドイツは素晴らしい国だ!”と叫びます。

ここで、なんだか聴衆”ドン引き”な雰囲気、、。

が、最後には無事マイスターのメダルももらい、一件落着。




 無事、超長丁場の舞台も終わりました。

蜷川幸雄の舞台も、せりふが長いので有名ですが、こちらもはんぱない。

せりふのぶっ飛びもなく、このオペラを演じきった皆様、

演奏されたオーケストラ、精力的にタクトを振った指揮者の方、

やはり、素晴らしいですね。

 オペラはよくわからないなあと思いながら、今年何本も見てきましたが、

その舞台の美しさ、衣装の作りこまれた匠の技、歌手の方の実力、、

奥が深いし、やはり感動します。

人間の力って、すごいなあ、、と思いました。

このオペラも、ロイヤルオペラハウス上演なんと230回目。

 ロンドンに居る間に、がんがん見まくる予定。

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