2012年1月2日月曜日

The Nutcracker の舞台裏

日本では、まさに元旦でお正月ムード。

でしょうが、こちらは今だクリスマスのイルミネーション。

正確にはよくわかりませんが、12夜(1月6日)までは、クリスマス

のデコレーションは、つけたまま。

 昨晩は、二年ぶりにロイヤルバレエの”くるみ割り人形”を

見てきました。

昨年はやっていなかったので、二年ぶり。

二年前が初バレエ鑑賞だったので、本当に感動したのを

覚えております。



お隣のコベントガーデンは、大賑わい。




こちらから、ロイヤルオペラハウスに入場。




早くついたので、二階のテラスへ。

遠くにロンドンアイが見えます。

あと、6時間ほどでカウントダウン、、ですね。




衣裳部屋が。 たくさんのコスチュームがスタンバイ。

 実は、二週間前のtelegraph magazine に、この”くるみ割り人形”のバレエの

舞台裏が詳しく書かれていたので、ちょっとご紹介。

”くるみ割り人形”をみなければ、クリスマスが来ない!というくらい、

クリスマスには欠かせないバレエの演目。

もともとは、ホフマン原作の”くるみ割り人形と二十日ねずみの王様”という

童話から作られたバレエで、

1892年のセントペテルスブルグにて、初演。

チャイコフスキーの三大バレエの一つです。(swan lake&sleeping beauty)

現在のロイヤルバレエの演目は、1984年のヴァージョンを踏襲。

そのコスチュームや小道具は、当時のものを修理しながら

使用しているものも、多いとか。

普段は、ウエールズに保管されてるようです。

約630ものコスチュームが、140人のダンサーに使われるまさに大舞台。

舞台裏の緻密な作業が、この華やかな舞台を支えます。

英国らしからぬ、この表現。

さすが、やるときはやるお国柄。

きちっと地下鉄を走らせる、、、ということは、苦手のようですが。




このねずみさんの被り物。

かなりの重さで、しかもネットの目からちゃんと周りを見ないと、

ちょっとしたアクシデントにつながることも。

たくさんの子供達も劇に参加、

こねずみさん、小さい兵隊、ジンジャーブレッド、、、

華やかな舞台裏には、周到な準備と手間が欠かせません。




二年前に見たときに、感動したのがこのツリー。

 物語は、ドロッセルマイヤー老人(魔法使い)の工房から始まります。

老人は、なにやら”くるみ割り人形”を心配そうに見つめます。

 そして舞台は、シュタールバウム家のリビングルームへ。

クリスマスの夜、ツリーが飾られ、家族が集います。

老人は、彼の名づけ娘のクララに、くるみ割り人形をプレゼント。

ねずみの女王に呪いをかけられ、くるみ割り人形にされてしまった

甥っこのハンスピーターを助けるため。

呪いを解くには、女の子と恋に落ちる、、ことが必要。

クララの兄のフリッツが人形を取り上げ、壊れますが、

老人が修理。

クララは、ドールズハウスのベッドに人形を寝かせ、

一旦寝ます。

 夜、人形の様子を見に行ったクララ。

時計が夜中の12時を告げたと同時に、魔法がかかり、

彼女は人形の大きさになってしまいます。

それを表現するため、ツリーがぐーーんと大きくなり、、。

11フィート(約3,3メートル)から30フィートへ(約9,2メートル)。

二年前に見た席は、ど真ん中で、ツリーがあれよあれよという間に

大きくなり、超感動。

 が、昨晩の席はいつもの4階席、舞台左横。

よく見えませんが、まあ一度見たからいいか。

ツリーは、103本のキャンドル、200個あまりのりんご、ビスケット、

物語の舞台であるドイツ、ニュールンベルグのデコレーションを

忠実に再現、ほぼ1984年のセットを修理しながら、

大切に受け継いでいるとのこと。

 さて、人形の世界に飛び込んだクララと、くるみ割り人形の兵隊。

人形たちとねずみの戦いが始まります。

ねずみの王の攻撃から、くるみ割り人形の兵隊を守るため、

スリッパで応酬したクララ。

無事、人形を助け、呪いが解けて、人形はハンスピーターに戻ります。

 さて、このクララ。

女の子が一度は演じてみたいと夢見る役。




この左の方が、昨日クララを演じたLeanne Cope さん。

小柄で素敵な方。

昨日見に来ていた、たくさんのお子チャマも、

きっとうっとりしたことでしょう。

 第二幕では、お礼にとハンスがクララをお菓子の国に案内。

ここから、本格的なバレエの始まり。

バレエのほうの主役は、sugar plum fairy & prince 。(こんぺい糖の精&プリンス)




こちらは、プリンス役の一人、Sergei Polunin さんが、衣装合わせをしているところ。

昨晩は、Rupert Pennefather の予定でしたが、

けがのため、Nehemiah Kish さん。

とても安定感があり、素敵でした。

昨日は、”こんぺい糖の精”も代役で、Marianela Nunez さん。

でも、とってもきれいな踊りで、拍手とブラボーの歓声でした。

そういえば、小林ひかるさんも、けがのため、昨日はお休み。

 たしか、二年前のパンフレットの表紙を飾ったのは、

当時ゲストプリンシパルで、”こんぺい糖の精”を演じた吉田 都さん。

先ほど、YOUTUBEで彼女の踊りを見てみたら、

感動。

まったくぐらつかず、軽々とむつかしいダンスを踊っていました。

ライブで見たかったなあ。




音楽が叉また素敵。

バレエの音楽とは知らず、しょっちゅう耳にしていたようです。

中でも、こんぺい糖の精の踊りの際に、聞こえてくる繊細で

耳にのこる音。

chelsta というチェンバロに似た鍵盤楽器だとか。




バレリーナのチュチュ、トータルで、100個以上使用。

きらきらを演出するグリッターは、27回の舞台で、金と銀それぞれ2キロ以上。







クリスマスは終わりましたが、舞台は1月18日が最終日です。

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