こちらは、東寺の桜。 銘木”不二桜”です。
今回の茶会の趣向、いわゆるテーマは、”花見”。
そぞろ歩きながら、桜を愛でる、ということだそうです。
お茶室からは、こんな風景も。
炭に火が入っております。
今は電気釜を使うことも多いようですが、やはり本物の炭を使うことに
こだわりありでしょうか。
では、本席の説明も。 (聞きかじりですが。)
*火入れ 鳥獣戯画の絵
これを聞いても、何??、と素人の私。
そこで、姉に説明を頼みましたところ、以下のようなことだそうです。
まず”火入れ”とは、煙草盆に入っている火の起きた炭をいれた焼き物を指します。
煙草は、お茶の世界では欠かせないお道具です。
今回のような薄茶の席では、リラックスしてもらうのが、亭主(もてなす方)側の思いです。
ただ、実際に煙草をお茶席ですった人を見たことはありません。
しかしながら、この火入れを見ると、亭主の力量がはかられるというお道具でもあります。
火がきちんとあるか、、、とか 炭に書かれた火箸の線の美しさなど、、
お茶席の中の、重要ポイントのひとつです。
今回使った焼き物は、染付けで京焼きです。
鳥獣戯画の巻物は、京都高山寺に伝わる国宝で、寺自体も新緑や紅葉の美しい名刹です。
ですから、その模様を見て、その風景に、思いを馳せて頂ければ、、、、、、と思い
この焼き物を使ったという次第です。
以上が姉からの説明の写しです。
下の写真の様子を見て、なんで線をつけて、模様をつけているの??と
疑問だらけでしたが、この文様にも、ふかーい意味があったのですね。
”岩橋の夜の契りも絶えぬべし 明けくるわびしき葛城の神”
この佐竹本三十六歌仙の本物は、国宝だそうです。
もともとは巻物だったのですが、所有する大名の没落で、36枚の掛け軸に
表具しなおされました。 本物は、奈良の大和文華館にあるそうです。
興味のあるかたは、GOOGLE検索すると、色々と説明があります。
この巻物のドキュメンタリーがNHKで放送されたこともあったとか。
では、なぜこのお姫さまのお軸なのでしょうか。
来られる方々をお姫様にたとえて、”姫の花見” という感じにした、、というのが
姉の説明でした。
お歌もなかなか、妖艶ですね。
しかしながら、まったく知らないことばかり。
まだまだ未知の世界が続きます。
* 花 桃 玉手箱椿
*花入れ 高砂
この高砂はもともと中国からきたもので、高砂は結婚式なので使う”高砂”の意味です。
裏と表に、おじいさんとおばあさんが描かれているのが、その由来だとか。
* お菓子 花見団子 (緑庵製)
* 菓子器 田楽箱
この菓子器は、まさにこの季節しか使えない、年に一度のおでましのもの。
姉が一番楽しみにしていたのが、このお団子とうつわでした。
しめると、こうなります。
さて、お菓子をいただいたら、いよいよお茶の時間。
さあ、一服めしあがれ! というところでしょうか。
私も慣れないながら、お茶を楽しみました。
そして、ど素人ならではの、質問を連発です。
この日のメンバーは、姉と一緒にアトリエ(子供にクラフトを教える会)をやっているメンバーや
クラフト作家のかた、、などお茶とは違う世界のかたがたがほとんど。
正座ができなくてもOKということで、助かりました。
この日の手前は、お花見ということで、茶箱というものを使います。
なので、終わったあとは、きれいに箱に格納されます。
きれいに入りました。
アウトドア茶会、、みたいですね。
イギリスのピクニックハンパーをちょっと思い出しました。
さて、お客さんが帰られると、家族にお茶を入れます。
一番待っていたのは、、、
TAKUちゃんと同じミニチュワダックスのコリンヌちゃん!
ちょっことお菓子のおすそ分けもあります。
まったく未知の世界の説明を書いたので、粗相がなかったか、心配です。
半世紀も生きてきたけど、知らないことがいっぱい。
今回は、普段つかわない脳の部分を使ったような、、、、。
脳の活性化にも、一役でしょうか。
日本の文化も、奥が深いですね。
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