2012年5月19日土曜日

綺麗な舞台にうっとり♪ オペラFalstaff

火曜日の夜、オペラを見にロイヤルオペラハウスへ。

この日も、本当にひどい天気で、

コーヒーを飲んでいる間にも、

あっという間に道路に水がたまる雨、

地面をたたきつける雹。

オペラは、実は今だによくわからず、

楽しめない事も多く、この日も早朝の花の仕入れで、

寝不足、下調べも不十分なまま、舞台へ。

この日の演目は、ヴェルディ最後の作品、

初演の際は79歳だったとか。

シェイクスピアの戯曲”ウインザーの陽気な女房たち”

を基にした、老騎士ファルスタッフが主人公の

喜劇。

ヴェルディといえば、マクベス、リゴレット、椿姫、、。

悲劇あり、権力をかけた血なまぐさい闘争、、。

でも、この日の演目は、軽いタッチで、

もうあちこちで、始終笑いがおこる楽しい演目。

そして、なによりも、舞台が綺麗。

衣装が素敵、演出がいい!!

たくさんの俳優を総動員で、

ドタバタぶりも、ハンパない。




カーテンコールのみ、写真が撮れるので、

他のシーンがのせれず、残念。
















英国ヘンリー4世治下、舞台はウインザー。

居酒屋ガーターインで、勘定が払えない老騎士ファルスタッフ。

お金目当てで、裕福な二人の婦人アリーチェとメグに、

同じ恋文を送ります。

恋文にときめいたのもつかの間、二人が出会って恋文を見せたら、

全く同じ内容。

憤慨した二人は、ファルスタッフを懲らしめようと

計画を練ります。

又、アリーチェの夫のフォードも、アリーチェが浮気している、、

と嗅ぎ回っています。

第一幕の舞台、居酒屋、その後の豪華なレストラン、、、

いかにも古きよき時代のイギリスをあらわし、

素敵☆

 そして、第二幕、罠にかかったファルスタッフが、

訪れるアリーチェ宅。

そのキッチンの、鮮やかな色使い。

ちょっと50年代のアメリカも彷彿させる色合い。

女性たちの衣装も、華やかで

目が覚めるよう。

突然夫が帰って来たから、隠れて!といわれ、

とりあえず洗濯かごに入り、

結局そのまま川に放り投げられ、

ずぶぬれ。




この方が、ファルススタッフを演じたAmbrogio Maestri さん。

お腹に何か巻いている??というくらい、立派なお腹。

”腹の肉がなかったら、溺れ死にだった!”という台詞で、

会場爆笑。




第三幕では、アリーチェとメグが、再びファルスタッフに

罠をしかけます。

甘い言葉に懲りないファルスタッフ。

またまた真夜中の公園に、逢い引きしようという誘いに、

馬にのり、つののかぶり物をして、登場。

馬さんは、本物。

すごい!!

粗相もなく、馬さん無事大役をつとめました。

そういえば、前回みたバレエでも、

本物のポニーさん登場。

友人が見た際には、舞台で粗相したそう、、。

さて、真夜中の公園で、妖精に仮装した村人に囲まれます。

妖精を見ると命がない、、という迷信を信じていたファルスタッフ。

その場にひれ伏し、村人にさんざんに突っかれます。

もう一つの問題だったのは、アリーチェの娘の恋の行方。

夫のフォードが、医者のカイウスと無理やり

結婚させようと、画策。

が、それを聞いたアリーチェ、

”あんなはげ親父はだめ! ママがなんとかするわ”

と娘のナンネッタと恋人フェントンを応援。

夫のフォードは、このどさくさにまぎれ、

娘と医者の結婚を村人の前で、認知させようとしたのですが、

医者のカイウスが腕をくんであらわれたのは、

ファルスタッフの従者の男。

結局、娘は恋人のフェントンと結婚衣装であらわれ、

村人の祝福をうけます。

散々な目に会いながら、とりあえず、一見落着。

懲りない男ファルスタッフ、しっと深い夫のフォード、

若い娘と結婚できる、、と期待した医者のカイウス、、。

”男って、本当に学習しない生き物、、”

というセリフでも、会場おおうけ!

”この世はすべて冗談だ!”

とファルスタッフ。

皆で笑って、幕。

にこにこで、舞台も綺麗、

本当に、癒しのオペラでした。


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