2011年3月22日火曜日

からすのパンやさん?

 今日は、暖かくてイギリスらしからぬ良い天気でした。

お昼過ぎに車にのったら、一瞬ですが18度をさし、

お庭のチューリップもぐんぐん大きくなっております。

 今日は、週一回のパンを焼く日!

まさか自分がパンを焼くとは、思ってもみなかったのですが、

やはり日本風の菓子パンが食べたくなり、

このあたりは日系のスーパーもなく、

もし買いに行っても、高過ぎ!なので、自分で焼くようになりました。

 8年前に、再びイギリスに行く事が決まったとき、

真っ先に不安になったのが、美味しいパンにありつけないこと、、、

住んでいた神戸の阪急御影界隈は、パンの超激戦区で、

選ぶのに困るほどです。

ドイツ風、フランス風、昔ながらの日本風、天然酵母のパン、、、

どれもレベルは秀逸でした。

19992年から4年間すんでいたイギリスの田舎では、

パンには本当に恵まれず、結局スーパーのスライスパンが

一番まし、、だったので、それでしのいでおりました。

 今回二度目の渡英にあたり、まず持ってきたのが日本のホームベーカリー。

パンミックスなるものを使えば、水とイーストをいれるだけで、

ほかほか日本のトーストが食べられる、優れものです。

しかも、付属のレシピに沿えば、こちらで手に入る材料で、

なんとなく日本風の菓子パンが出来上がります。

 今日は、ソーセージパンとハムチーズパン!


種までは、ホームベーカリーがやってくれるので、便利です。

こちらの粉ですが、レシピが優秀なので、食べれば日本の味です。

 ロンドンの街中はまあともかく、我が家のある様な郊外の街にいくと、

いわゆる街のパンやさんは、がっかり、、がほとんどです。

近くのパンやさんも、のぞくといっつも角のところが黒くこげた

トーストパンが売っております。

最初は、たまたまかなあと思っておりますが、

いつ見ても、けっこうこげたのが売っております。

でもでも、不思議なことに、午後2時ごろには、ほぼ売り切れ!

”ありえない!” と叫びたいところです。

あのこげたまま売っているぱんを見るたびに、

思い出すのが、”からすのパンやさん”という絵本です。



子供に、夜読み聞かせをしていたころ、(一応、本好きになるように、

努力したけれど、幻想でした、、、)

この本は子供たちにお気に入りの一冊でした。

読み終えるころ、いつも”お腹がすいた!”と言われたものです。


 からすのパンやさんは、こどもがたくさん生まれ、ミルクやおむつ、、、

忙しくなり、パンを焦がしてしまうこともしばしば、、、

そうじもままならず、店は荒れてきて

客も来なくなり、

売り物にならない、焦げすぎたパンは、

子供たちのおやつになりました。



この本では売り物にならないのに、イギリスのパンやさんでは、

しっかり売り物になっております。

話の続きは、このこげたおやつパンが友達に評判になり、

やがて、お店は大繁盛、、めでたし、めでたし、、という話です。

 震災以来、日本人の礼節や、現場で働く人たちの勤勉さ、

はたまたお互いを思いやるやさしさ、、、等々賞賛を受けておりますが、

日本の食文化のレベルも、高いこと間違いなしです。

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